キヤノンは9月19日、デジタルカメラ「PowerShot」シリーズの新モデル「PowerShot G15」を発表した。発売は10月中旬で、価格はオープン。推定市場価格は59,980円前後となっている。
広角端で開放F1.8、望遠端でも開放F2.8と非常に明るい大口径Gレンズを搭載するモデル。暗いシーンでの撮影や、ボケ味のある撮影が楽しめる。また、大口径レンズの収差を補正するために、両面非球面レンズを2枚、片面非球面レンズを1枚採用している。
AF速度も広角端で0.17秒と、キヤノンによれば同社製コンパクトデジカメ史上最速を誇るという。望遠端でも最速0.25秒でのAFが可能だ。なお、従来モデルである「PowerShot G12」のAF速度は、広角端で0.36秒、望遠端で0.39秒。
このAFの高速化には、センサーからの読み出し速度の向上によるAFスキャン時間短縮、アルゴリズム改善によるフォーカスレンズ移動時間短縮、複数工程の同時処理によるAF処理時間の短縮、フォーカスレンズを1枚・軽量にすることによる移動スピード向上、AFモーター強化という、5つの技術が寄与している。
撮像素子は、新開発のCMOSセンサーを採用。コンパクト機としては高い常用ISO12800に対応し、暗いシーンでもノイズの少ない描写が可能となっている。
そのほか、最速約10コマ/秒での連写や、4:3以外のマルチアスペクトRAW撮影、電子水準器機能などを搭載する。
主な仕様は、撮像素子が有効約1,210万画素の1/1.7型CMOSセンサーで、レンズが焦点距離28~140mm(35mmフィルム換算時)の5倍ズーム、開放F値がF1.8~F2.8、対応感度が最大でISO12800となっている。画像処理エンジンはDIGIC 5だ。
背面のモニターは約92.2万ドット・3型の液晶方式で、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)。
サイズはW106.6×D40.1×H75.9mm、重量は本体のみで約310g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約352gとなっている。