オーバークロック保証は…

MSIから、オーバークロック向けのマザーボード新シリーズ「MPower」が登場、第1弾モデルとして、LGA1155向けの「Z77 MPower」が発売となっている。価格は19,000円~20,000円前後。

MSIのオーバークロック向けマザーボード「Z77 MPower」

24時間のオーバークロック稼働テストをパスしているという

Z77 MPowerは、新たな品質規格「OC CERTIFIED」に準拠したマザーボード。ドライアイスや液体窒素を使う「極冷」も考慮したレイアウトになっているほか、ハイブリッド電源回路、Twin Frozr IVベースのヒートシンクなどを搭載。iOSデバイスからOC設定できるソフトウェア「コマンドセンター」など、OCに便利な機能を満載した。

ちなみにこのマザーボード、COMPUTEXでの取材時には、こちらのレポートにもあるように、オーバークロックをやって壊れた場合でも保証されるという説明を受けたのだが、製品ではちょっと変更になったようで、そういった記述は見られない。

COMPUTEXの同社ブースでは「OC-in-Warranty」だったが…

製品では「OC CERTIFIED」という"品質規格"にトーンダウン

だが、MSIコンピュータージャパンが定める条件内で、オーバークロックが原因の不具合も保証されるという。この適用例を見てみると、基本的にチップの破損を伴うかどうかにより、適用/不適用が分かれているようだ。ただ、水冷による液漏れや、極冷の場合などには、チップ破損の有無に関係なく不適用となる。

C-60搭載マザーがASUSからも

ASUSの「C60M1-I」は、AMDの省電力CPU「C-60」(1GHz/デュアルコア/9W)を搭載したMini-ITXマザーボード。すでに発売されていたECS製はヒートシンクにファンが搭載されていたが、このASUS製はファンレス。価格は7,500円前後と安く、人気となっている。

ASUSのMini-ITXマザーボード「C60M1-I」。ヒートシンクはファンレス

拡張スロットはPCI Express x16が1つ。CPU内蔵のグラフィックス機能「Radeon HD 6290」が利用可能で、バックパネルにはVGA/DVI出力端子が用意されている。基板上のSATAポートが6つと、Mini-ITXマザーにしては多いのもポイントだ。

バックパネルのインタフェース。USB2.0×6、GbEなどを備える

基板上にはSATA3.0ポートが6つ。HDD/SSDの増設も心配ない

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