MSIブースで注目は、マザーボードの新シリーズ「MPower」。まずは「X79 MPower」(X79チップセット)と「Z77 MPower」(Z77チップセット)の2モデルがラインナップしており、動作デモも行われていた。

新シリーズ「MPower」のコンセプト

オーバークロックの耐久テストが行われていた

一般に"オーバークロック"というと上級者向けの印象がある。様々なパラメータを上手く調整しないと動かないし、設定を1つ間違えるとハードウェアを壊してしまう恐れもある。しかしMPowerシリーズは、「安全で簡単なオーバークロック」を実現するとしており、高い安定性と信頼性を備えるのが特徴だ。

「X79 MPower」

「Z77 MPower」

同社の自信のほどは、「OC-in-Warranty」を謳うことに表れている。通常、オーバークロックは保証外の動作であり、これが原因で基板が壊れてしまっても自己責任で諦めるしかないが、MPowerはこれを保証する。高負荷ソフト「Prime95」を使った24時間オーバークロック耐久テストを実施しており、これにパスした基板を出荷しているのだとか。

基板のコンポーネントには、もちろん「ミリタリークラスIII」に準拠した高品質な部品を採用。さらに、ヒートパイプは太さ8mmの「スーパーパイプ」を採用しており、冷却能力も高めている。X79 MPowerにはCPU用にデュアル8ピンコネクタも用意されており、オーバークロック時にも安定して電源を供給できる。

X79 MPowerには8ピンコネクタが2個。より大きな電流を供給できる

両モデルとも、ヒートシンクを繋ぐヒートパイプは太い

製品の発売は7月末の予定。オーバークロッカーはもちろん、これまでオーバークロックを避けてきた初心者にも良いだろう。

また「Z77A-GD80」は、同社として初めて高速インタフェース「Thunderbolt」を搭載するモデル。Z77チップセットを搭載するハイエンドモデルとなっており、国内での発売は6月9日を予定している。

Z77チップセットを搭載するハイエンドマザー「Z77A-GD80」

バックパネル。VGA出力の下にあるのがThunderboltのコネクタだ

同社はThunderbolt対応製品として、外付けグラフィックス「GUS」を出展

AMD向けでは、Socket FM2向けの「A85XA-G65」と「A10-5800K」のデモも