―― その他にも、キラキラしたラメが華やかな「EX-N10」やLAMYの万年筆を思わせるポップ感のある「EX-N1」もあって、こうして並ぶと楽しいですね。

村田氏「ファッションの好みっていろいろですよね。なので、レザーを活かしたナチュラル系のEX-JE10は、例えば『リンネル』や『カメラ女子』を読むような20代の若い女性。よりアクセサリー感が強いEX-N10は、女性のバッグに入ることでオシャレさが増すので、ゴージャスなスタイルやパーティの時に。北欧雑貨や文具などをイメージして仕上げたEX-N1は、ポップなテイストが好きな男女に、という感じで、好きなテイストを自由に選んでもらえたらな、と思うんです」

EX-N10の本体カラーは、ビビッドピンク、ゴールド、ブラック。キルティングをイメージしたテクスチャをクリアケースの裏側に施している

前田氏「今までとはまったく違う企画でしたが、立ち上げからパッケージ、店頭イメージまで、世界観の意思統一が図れた製品だった気がします。ファッションや生活の多様化が進む中で、私たちはライフスタイル製品を提供していくわけですが、実はそこには『嗜好別でデザインを提案していく形も面白いのでは?』というカシオのメッセージが込められているんですよ」

EX-N1の本体カラーは、ブルー、ピンク、ホワイト。雑貨のようなポップな雰囲気がコンセプト

EX-JE10のパッケージ

村田氏「世界観の表現という面では、パッケージにもこだわりました。EX-JE10は特別に、3色(本体カラー)共通のキューブ型ボックスデザインにしたんです。海外の量販店では店頭で箱積みになることが多いので、POP要素も兼ねたパッケージにすればかわいらしさを伝えやすいかなと。このモデルならではの世界観を作りつつ、お客さまにデザインの価値を伝えていけるといいですね」

デザインをしっかり支える「あって当然」の機能性と信頼性

―― この価格帯のデジタルカメラは、スマートフォン(のカメラ機能)に押されている状況もありますよね。その中でデザインが良く、写真も美しく撮れる良さをアピールする手応えはいかがですか?

前田氏「旅行や結婚式、イベントなどでは、やっぱり『カメラ』なんですよ。それは画質の安心感やバッテリの持ち、ズームへの信頼感やシャッターチャンスの速さなど、スマートフォンや携帯電話にはない長所だと思うんです。

今回の『デザインがキーワード』は、当然カメラの機能性が確保された上でのものですしね。スマートフォンや携帯電話との一番の違いはそこにあるんじゃないでしょうか」

―― 女性が撮る写真ってズームを多用したり、小さなもの(被写体)もあって、撮影が意外に難しかったりしますしね。

半ば強引に1枚

前田氏「EX-JE10/N10/N1には、誰でも簡単にキレイに撮影できる『プレミアムオート』モードや『ベストショット』モードもありますし、女性を美肌に撮影する『メイクアップ』モードは今回も必ず入れてねと、開発陣に頼んだんですよ(笑)」

村田氏「そうした機能に対して、難しさを感じさせない画面やパネルデザインに気を付けました。本当に使う機能や操作だけを見やすいようにして、あとはシャッターを押すだけになるように、機能性と使いやすさを両立させる工夫もしているんですよ」

―― 最後に、ユーザーさんに一言お願いします。

村田氏「コンパクトなサイズですし、いつでも持ち歩いて写真を楽しんでほしいと思います。机に置くだけでもかわいいので、いつもそばに置いて『ここぞ』というシャッターチャンスを逃さないようにしてください」

前田氏「目に付いたかわいいもの、すてきな風景に気付いたら、写真を撮りたいと思うんです。ぜひいつも持ち歩いて、気負わず気軽に使ってくださいね」