ウエスタンデジタルジャパンは12日、世界最薄となる厚さ5mmの「超薄型」2.5インチハイブリッドHDDを開発中であると発表した。MLC NANDフラッシュと磁気ディスクを組み合わせて、HDDの大容量とSSDの高速性を兼ね備え、現在サンプリング段階を迎えているという。

標準的なノートPC用ハードディスクは厚さ9.5mmであるのに対して、今回開発が発表になった超薄型ハイブリッドHDDは厚さ5mmと従来のおよそ半分の厚さで、Ultrabookをはじめとする薄型ノートへの搭載が十分に可能となる。

階層型ストレージのコンセプトを採用。頻繁にアクセスされる「ホットデータ」には応答時間が短いNANDフラッシュ、あまりアクセスされない「コールドデータ」には、磁気ディスクを使用する。価格の高いMLC NANDの使用を抑えながら、高いパフォーマンスを実現するとしている。