Windowsエクスペリエンスインデックスの各スコアは写真の通り。最低がグラフィックスの「4.9」、最高がプライマリハードディスクの「7.9」と、微妙にいびつな感じがしないでもないが、普通に使ってる限り動作はサクサクだ。

Windowsエクスペリエンスインデックス

総合ベンチマークは、PCMark 7とPCMark Vantageを実行。

■ PCMark 7 ■ PCMark Vantage 64bit
PCMark score 4090 PCMark Score 12163
Lightweight score 4288 Memories Score 6688
Productivity score 3620 TV and Movies Score 4875
Creativity score 9490 Gaming Score 8097
Entertainment score 3074 Music Score 15787
Computation score 19121 Communications Score 13645
System storage score 5093 Productivity Score 16476
HDD Score 39155

CPU性能とストレージ性能が高いため、総じて高いスコア。メモリ容量が大きければもう少し伸びるはずだが、LaVie Zのメモリ容量は4GBで固定だ。個人的には、やっぱり8GB以上を積みたいと思うのである。

いずれこんな「LaVie Z」が出たら即ポチる

PCに限らず、どんな製品でも使っているうちに「ここがこうだったらなあ」と思う部分が出てくるもの。ACアダプタのコネクタやメモリ容量などは先に述べたが、そのほか個人的要望を少々。

7月3日に掲載した「LaVie Z」試作機段階のファーストインプレッション記事より。本記事と合わせてお読みいただければ幸い

まずは本体の質感。軽量化には仕方ないことだが、手触りとしての剛性感があると良かった。ちなみに、最近は天板やパームレストが光沢仕上げのノートPCが多いが、LaVie Zは"合金"を使っているだけあって、ザラザラした手触り。指紋などの汚れが目立たないので、筆者はこちらが好みだ。

それと液晶ディスプレイが青い(色温度が高い)。液晶パネルはおそらくTN方式で、IPSだとかsRGB 100%やAdobeRGB 100%の色域なんていう高望みはしないので、出荷時の色温度を6500K近辺にして欲しい。まあ「インテル グラフィック/メディア コントロールパネル」で調整すれば済む話だが。さらに、ノングレア(非光沢)の液晶も選べるようにしてくれると、なお嬉しいのだ。

次はキーボードとタッチパッド。これはLaVie Zに限らず、最近のUltrabook全般に言えることだが、キーボードのストロークが浅い。仕事がら大量のテキストを入力することが多く、ストロークが短いと打鍵感に乏しいので、仕事用の「常用マシン」としては使いにくい。LaVie Zのキーストロークは1.2mmで、これが2.5mmくらいあったらな~と思うのだ。本体の厚みに条件が付く「Ultrabook」では難しいだろうが、無理を承知で言ってみる。

本体の薄型化は世の流れ。それに伴ってキーストロークもどんどん浅く…

キーボード左下の「Fnキー」と「Ctrlキー」の機能を、BIOSで入れ替えられる

タッチパッドも同様で、最近はタッチエリアとボタンが一体化した製品が多くなり、使いにくいと感じないだろうか。正直、筆者はタッチパッドが苦手だ。それを差し引いても、最近のUltrabookはタッチパッドをうまく動かせない。例えば、タッチエリアで指を止めて、左ボタン/右ボタンを押そうとすると、カーソルがずれる。やっぱり下手なんだろうな…。

というわけで、タッチパッドは物理的にきちっと分離した2ボタン、キーボードのストロークが最低2.5mmくらい、ノングレア液晶、しかも重さは今のままというLaVie Zが出たら即ポチしそう。

とりとめなく書いていたら、物欲が盛り上がってきたぞ。筆者にとって、UltrabookやノートPCは「仕事道具」であることも確かだが、根っからのPC好きとしては、おもしろい製品を見ると素直にわくわくする。LaVie Zは久しぶりにズキュウゥゥン!と響いた。買うとしたらNEC DirectのLaVie G タイプZになると思うので、最後の1クリックのために、モニタに向かって前のめりになる日が続きそうだ。