電源を入れてみた。画面には読みかけの本と、最近本体に追加した書籍、そして画面下にメニューが3つ並んでいる。書籍をタッチして読んでみることにしよう。

画面サイズは先程も書いた通り6インチ。解像度は600×800ドットでE-INK社製の電子ペーパー「Pearl」を使用している。小説、漫画を読む分にはまったく問題ない。画面の左側をタッチしてページを送り、右側をタッチしてページを戻す。画面が切り替わる際には残像が出現するが、これはそういうものだと割り切ろう。ページめくりの時にだけ発生するものなので、慣れれば気にならなくなる。

ちょうど片手で持てるサイズ感

なお、期待していたタッチ感度だが、これは満足いくものではなかった。使えないわけではないが、意識してきちんと押さないと反応してくれないのだ。この点はタブレット端末に比べるとまだまだだ。とはいえ、ページ送りに関してはボタンを使えばいいので、特にストレスはなかった。……別にそういう意味でつけたわけではないのだろうけど、ボタンがあって本当に助かった。

画面を長押しすると好きな箇所をハイライトすることができ、FacebookやEvernoteに送信することもできる。この機能については後述する。

長押しハイライト機能はメモしたい人にはなかなか便利

書籍に手書きで書き込むこともできる。将来的には教科書の落書きが電子書籍で再現される時代がくるのかもしれない。いやきっとそうに違いない。技術は進歩しても、人はそう簡単に変わらない。いつの時代も偉人は小学生のおもちゃになる運命にあるのだ。

本体にはペンが付属する

「カスタムビュー」機能も見逃せない。中でも「ページモード」は画面を左右上下に4分割できるモードで、4分割した後に縦に読んでいくか横に読んでいくかを選ぶことができる。漫画は横、小説は縦に設定するといいだろう。字が小さくて読みにくいという人におすすめだ。ボタン類もそうだが、全体的に高齢者のユーザーに対して優しい設計になっている。

ここまで文字が大きくなる