ソニーは3日、電子書籍リーダー"Reader"の新モデル「PRS-T2」を発表した。従来モデルと比較し、ページ送りの際の白黒反転の回数を減らし、一度の充電で最長2カ月の長時間使用を可能にしたことなどが主な特徴。デザインにも変更が加えられている。メーカー希望小売価格は9,980円。発売日は9月21日の予定。PRS-T2のレビューはこちらをクリック

PRS-T2はE-Ink社の電子ペーパー「Pearl」を採用した6インチ電子書籍専用リーダー端末。文字の残像を抑える独自のアルゴリズムを用いることで、ページ送りの際の白黒反転を最大15ページに1回に低減、高コントラストと16階調のグレースケールにより、文字や画像を自然な形で表現することができる。大型のアイコン型操作ボタンもディスプレイのすぐ下に配置し、これまで2ページだったホーム画面を1ページに集約するなど操作性を向上させ、使いやすさに配慮した。

「PRS-T2」

また、1回の満充電で約30,000ページを閲覧することができ最長で2カ月連続使用可能となるほか、今秋提供予定の専用アプリを導入することで、Android搭載スマートフォンなど別の端末で続きのページから読める同期機能を搭載し、利用シーンに応じて読書を楽しむことができる。さらに、Facebook/Evernoteにも対応しており、書籍の感想や情報を友人と共有したり、Evernoteに保存したブログやニュースなどを閲覧することもきる。

メニュー画面

アプリケーション選択画面

主な仕様は以下のとおり。対応フォーマットはEPUB/XMDF/.book。内蔵メモリーは約2GB(使用可能領域は約1.3GB)でテキストベースの書籍1,300冊、コミック約33冊を保存できる。外部メモリはmicroSDカード(最大2GB)、microSDHCカード(最大32GB)に対応。サイズ/重量は110×173×9.1(mm)/約164g。通信方式はIEEE802.11b/g/nに対応。使用周波数帯は2.4GHz帯。暗号化方式はWEP/WPA-Personal/WPA2-Personal。デザイン面では、カラーはレッド/ブラック/ホワイトの3色。タッチペン、USBケーブル、保護ポーチ、クイックスタートガイド、ユーザーガイド、保証書が付属する。

左からレッド、ブラック、ホワイト

同製品は、9月3日より、銀座・ソニーショールーム、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪にて先行展示される。9月21日からは全国の家電量販店、紀伊國屋書店(全6店舗)、ソニーストアなどを通じて販売される予定。