まず目を引くのは、液晶ディスプレイが宙に浮いているような独特なデザインだ。日本HPがこの夏リリースするHP ENVY 23は、リビングにも仕事部屋にも合う、おしゃれなデスクトップPCだ。フラットガラスパネルを採用した23型ワイド液晶が一体になっており、プライベートな空間で動画などのエンターテインメント系コンテンツを楽しむのにちょうどよいサイズと言える。
23型ワイド液晶といえばそれなりの本体サイズを想像するが、本体とスタンド部分の間にスペースが空いているので圧迫感が少なく、机の上に置いても大きさをあまり感じさせない。と言って、華奢な印象もまったくない。奥行き21.7cmのベーススタンド部はどっしりしており、安定感は抜群だ。重量も約10.8kgと、ちょっとやそっとの揺れにはびくともしない。
液晶ディスプレイは、1,920×1,080ドットのフルHDに対応している。ガラスパネルのため外光の映り込みはあるが、視野角が広いので(水平170度/垂直160度)、置き場所に困ることはないはず。また、0度から30度でチルトも可能で、ポジショニングは容易だ。
インタフェース類では、日常的に使うコネクタ類が側面にそろっているので、使い勝手は良いと感じた。本体に向かって左側面には、SDXCカードなど6種類のメディアに対応するマルチカードリーダー、USB 3.0ポート×2基、そしてマイク出力とヘッドホン出力があり、右側面にはスロットイン式のDVDスーパーマルチドライブが収まっている。本体背面は、USB 2.0ポート×4基のほか、有線LANポートやサブウーファー出力、ライン出力ポートなどがある。USB 2.0ポートはワイヤレスマウス(付属)のレシーバー用で1つ使うが、側面のUSBポートと合わせても十分な数だ。
通信機能としては、Gigabit Ethernet対応の有線LAN、IEEE802.11a/g/n対応の無線LAN、Bluetooth 4.0を備える。
付属のキーボードとマウスはワイヤレス
キーボードとマウスは、ワイヤレス式のものが付属する。キーボードは薄型のアイソレーションタイプ(日本HPは「浮き石型」と呼んでいる)で、傾斜角度はほとんどないが、タイピングは快適だ。見かけによらず軽すぎないため、安定してタイプできる。
ちなみに、本機は無線LAN(IEEE802.11a/g/n)でネットワークに接続できるので、セッティングは電源ケーブルを接続するだけと簡単だ。1つ残念に感じたのは付属のACアダプタで、かなり大きい。ケーブルボックスなどを利用して、ケーブル類を整頓している人は注意が必要だ。
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