3モードに変形可能なVGAクーラー

MSIの「R7770 TransThermal OC」は、冷却方法がちょっと変わったRadeon HD 7770搭載グラフィックスカード。通常は9cmファン×1個による冷却だが、もっと冷却能力を強化したいようなときには、付属ファンを追加してデュアルファン構成にすることが可能だ。価格は17,000円前後。

最初はシングルファンだが、なんだか左側の半円のスペースが怪しい…

ファンを右側にスライドさせて、付属ファンを空いたスペースに設置!

同社はこのVGAクーラーを「トランスサーマルクーラー」と呼称。デュアルファン時には、ファン×2個を並べて置くスタイルと重ねて置くスタイルの選択が可能で、この3種類の中から自分の環境に適したモードを選ぶことができるというもの。コアクロックは1,000MHz→1,100MHzに向上されている。

デュアルファンは、このように2つを重ねることも可能だ

ただしこのように飛び出るので干渉には注意。厚さは38mm→57mmに増える

同社のテストによれば、冷却能力は並列時が最も高く、リファレンスクーラーに比べ、温度が18℃低下したという。ちなみに重ねたときは17℃の低下で、シングルファン時には13℃の低下だった。ただし、デュアルファン時には、カードが長くなったり厚くなったりするので、そういったトレードオフも考慮してモードを決めたい。

2スロット厚のDirectCU II

先週、GeForce GTX 680搭載カードが2種類登場したASUSから、今週はGTX 670搭載カードが2モデル発売となっている。この2モデルも、ヒートパイプ直付け型のオリジナルVGAクーラー「DirectCU II」を搭載するが、3スロット厚だったGTX 680版とは違って、GTX 670版は2スロット厚で使いやすくなっている。

GeForce GTX 670搭載カードが2種類発売に。片方はOCモデル

同じ「DirectCU II」クーラーでもこちらは2スロット厚

両モデルの違いはコアクロックのみ。リファレンス通りの「GTX670-DC2-2GD5」が915/980MHz(ベース/ブースト)であるのに対し、オーバークロックモデルの「GTX670-DC2T-2GD5」は1,058/1,137MHz(同)と大幅に高速化されている。価格はそれぞれ、45,000円前後、47,000円前後。