富士通が9日に、FMVシリーズとしては初めてとなるUltrabook「LIFEBOOK UH」シリーズ2機種を発表した。同社が目指す「新たな市場を創り出せる独創性のある製品」として、薄さとスタイルの良さを突き詰めたモデルとなっている。
13.3インチクラスの本体に14インチの液晶ディスプレイを搭載する「LIFEBOOK UH75/H」は、最厚部で15.6mmというHDD搭載PCとしては世界最薄となるモデル。CPUに第3世代Intel Coreプロセッサの搭載を予定するハイエンドな製品だ。
一方、13.3インチディスプレイを搭載する「LIFEBOOK UH55/H」は、薄さ18mmのボディに第2世代Intel Coreプロセッサを採用するコストパフォーマンスの高い製品となっている。店頭想定価格は、100,000円半ばと手ごろな価格でありながら、高速処理用SSDと大容量のHDDを組み合わせ、容量を確保しつつ高速処理を実現するなど、高い性能も期待させる。
今回は5月17日からの販売を予定する「LIFEBOOK UH55/H」を借りることができた。富士通が満を持して投入するUltrabook第1弾製品を、外観デザインを中心に紹介していきたい。
■主な仕様 [製品名] LIFEBOOK UH55/H [CPU] Intel Core i3-2367M(1.40GHz) [チップセット] Mobile Intel HM76 Express [メモリ] 4GB [ストレージ] 320GB SATA HDD + 高速処理用SSD [グラフィックス] Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵) [ディスプレイ] 13.3型ワイド(1,366×768ドット) [サイズ/重量] 約W323×D234×H18mm/約1.60kg [バッテリタイプ/駆動時間] リチウムイオン/約6.5時間 [OS] Windows 7 Home Premium SP1 64bit版 [直販価格] 104,800円
厚さ18mmの薄型ボディ
それでは早速、外観を見ていこう。
Ultrabookといってまず気になるのはその薄さだ。「LIFEBOOK UH55/H」は、薄さ18mmのフラットボディを採用し、Ultrabookとしては標準的な薄さとなっているが、ひところのノートPCと比べてずいぶんと薄くなったと感じる。日ごろの持ち運びを考えると、20mmを切ってくるこの薄さは十分だといえる。
各社から出ているUltrabookを見ると、直線的なデザインで鋭角な印象を抱くものが多いが、「LIFEBOOK UH55/H」はヒンジ部が丸みを帯びたデザインとなっているためか、比較的柔らかな印象を受ける。
実際に手に取って見ると、質感の高さに気がつく。アルミをベースにしたボディは、手触りがよく、コストパフォーマンスに重点をおいた製品とはいえ、価格帯以上の品が感じられる。重さは約1.6kgとこちらも持ち運びをする上で問題はない。
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