マイクラウドの実現はまず「写真」から

執行役員副社長の佐相秀幸氏

次に登壇した執行役員の齋藤邦彰氏による夏モデル新製品についての説明も、このマイクラウドというコンセプトを受けてのものとなった。

富士通が目指すヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティにおいて、パソコンはフロントエンドとしての役割を与えられる。このフロントエンドには、「スタック」「ユニーク」「クイック」という3つの性格が求められるのだという。

フロントエンドに求められる「フルスタック」「ユニーク」「クイック」という3つの要素。この夏モデルでは、それぞれ「マイクラウド」「スリム&スタイリッシュ」「新しい使い方」がキーワードとなる

「フルスタック」すなわちプロダクトからサービスまでをカバーするという要請には、前述のマイクラウドが対応する。2012年夏モデルの時点では、まず「写真・動画の活用」というところから実現していくとして、写真の整理・アルバム作成から、それを屋外にも持ち出して活用することも想定することまでを活用例として挙げた。

この夏モデルのマイクラウドはまず写真の活用からスタート

「ユニーク」は、新たな市場を創り出せる独創性のある製品作りということになる。今回の新製品では、同社初のUltrabook「LIFEBOOK UH」シリーズをはじめとするノートPC製品群でスリムさ・スタイリッシュさを突き詰めた製品作りを行っていることを強調した。とくに「LIFEBOOK UH」については、光学ドライブ搭載機として世界最薄でもっともコンパクトなノートPCとなっている点を挙げ、「日本発のUltrabook」であると胸を張った。

夏モデルの中でもっとも注目を集めるであろう「LIFEBOOK UH75/H」。この薄型化を達成するにあたってはこれまで富士通が培ってきた技術を投入し、「超圧縮グリッド構造」という構造を採用して薄型化と堅牢性を両立させた。会場に展示されたスケルトン機では、その構造を窺うことができた

最後の「クイック」すなわち新しい使い方については、「パソコンをすぐに使いたい」というニーズに応える高速起動をその実現として紹介。とくに高速スタートと待機電力を限りなくゼロに近づけることを両立させた「ハイブリッドモード」が新たな起動として加わったことで、シャットダウンと同様の間隔で利用できるようになっている。

高速起動による使いやすさ、それが新しい提案

新イメージキャラクターはEXILEに!

発表会の最後には、この夏モデルからFMVパソコンの新キャラクターを務めることになったEXILEのHIRO、MATSU、AKIRAも登場。メンバーからは「僕らもライブ中なので、携帯性が助かりますね。あと、自分はせっかちなので、起動が速いのはうれしい」といった声もあり、「日本を元気にする」というコンセプトで活動を続けるEXILEと「日本発のUltrabook」としてアピールする「UH75/H」を重ね合わせたトークが繰り広げられた。

トークショーに登場したEXILEの3人

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