アイ・オー・データ機器のビジネス向けNAS(Netwaork Attached Storage)製品「LAN DISK HDL-XR」シリーズが、クラウドストレージサービス「Dropbox」との連携に対応した。将来的には一部のコンシューマNAS製品でも対応するとのことなので、さっそく連携機能を使ってみた。簡単にいうと、NASに保存したデータが、Dropboxのストレージ領域と同期する機能だ。
■主な仕様 [容量] 2TB [インタフェース] 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN×1、USB 2.0×2、eSATA×1、EXTポート×1 [RAID] RAID 0(ストライピング)/5(分散パリティ)/6(2重分散パリティ)、5+S(分散パリティ+ホットスペア)、1m+S(ミラーリング+ホットスペア)、出荷時はRAID 6に設定 [バックアップ] レプリケーション、eSATAミラーリング、履歴差分バックアップ [その他] 暗号化ボリューム、USBロックキー、ディスク使用量制限(クォータ機能)、Active Directory Nativeログオン、USBデバイスサーバー、プリントサーバー [本体サイズ/重量] W170×D230×H183mm/約7kg [対応OS] Windows 2000 Professional/2000 Server/XP/Vista/7、Windows Server 2003(SP1)/2003 R2、Windows Server 2008/2008R2、Mac OS X 10.4以降 [価格] 95,600円(税別)
Dropboxは利用しているユーザーも多いと思うが、簡単に紹介しておくと、無料で2GBまで使えるクラウドストレージサービスだ。単純なオンラインストレージと違って、アップロードしたデータを複数のPCで同期できるのが大きなポイント。アップロード操作も簡単で、専用フォルダへデータを保存するだけだ。Windows、Mac OS X、Linux、iOS、Android、BlackBerryという各プラットフォーム用のクライアントソフトが提供されている。
また、新しい友達(ユーザー)を招待するごとに250MBずつ容量が追加され、最大で8GBまで無料で使える。これとは別に、さらに無料で容量を増やせるキャンペーンなども不定期に実施されるので、こまめにチェックしたいところ。オンラインのストレージサービスは、容量が大きいほど使いやすいものだ。ちなみに、有料で50GB(9.99米ドル/月または99米ドル/年)、100GB(19.99米ドル/月または199米ドル/年)のプランも用意されている。
LAN DISKのファームウェアを更新
「LAN DISK HDL-XR2.0」(以下、LAN DISK)の導入は簡単だ。電源ケーブルとLANケーブルを接続して電源を入れたあとに、付属のCD-ROMから管理ソフトの「Magical Finder」を実行(PCにインストールしてもよい)。画面上にネットワーク内の「LAN DISK」が表示され、IPアドレスが割り振られていればOKだ。「ブラウザ」をクリックするとメニューが表示されるので、初期設定の「はじめて設定」を行う。
Dropboxとの連携機能は、LAN DISKのファームウェア(システム)バージョン、1.40以降で実装されている。必要に応じて、LAN DISKのファームウェアをアップデートしておく。
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