ケースデザインから詳細に見てみよう。まず、本体は縦置き、横置きに対応できる。左側面の前よりにある「Alienware」のロゴが読めるように横置きにすると、フロントに取り付けられているエイリアンの顔パーツもぐるりと回転させられるのだ。

縦置きすると、デスクの隅に置いておけるようなスリムタワーになる

棚収納などにしたい場合は横置きも可能。エイリアンの顔も回転する

エイリアンの目とサイドパネルの一部はイルミネーションになっている。光ったからといって性能が向上するわけではないのだが、こういう仕掛けは気分を盛り上げてくれる。色はユーザー自身が設定することができ、左右のサイドパネル部とエイリアンの目はそれぞれ違う色にすることもできるのが楽しい。

サイドパネルの透明部分とエイリアンの目はイルミネーションだ。3パーツを違う色にすることも可能

カラーの指定はユーティリティから自由に行うことができる

ケースの形状にも注目したい。フロント下部と底面は逆V字型にくぼんでおり、全面にメッシュ加工が施されている。つまりこのV字の切れ込みから空気を取り込み、底面からも冷却用空気をケース内部に通しているということになる。天面にも同様にメッシュ加工がされている。

フロント下部から底面にかけての様子。逆V字のへこみから底面側に空気が回る設計だ

サイドファンなどはないが、十分にケース内部に空気を取り込める仕組みとなっている。そのため、PCを設置する際にはケースに物を置いたり、毛足の長いカーペットに置いて、天面や底面の吸気口をふさいでしまわないように注意したい。

また、ケースの小型化と冷却能力に関して、一役買っているのが、電源ユニットを外出ししている点だ。電源がケース内部にないことでケースがコンパクトになり、また発熱パーツが減っているため搭載パーツの割に大型のファンがなくても十分な冷却が行える。

スリムな本体には大きすぎる大型ACアダプター

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