Texas Instruments(TI)は、データ・コンバータ・テクノロジーの動作速度の限界を押し上げる高速16ビットD/Aコンバータ(DAC)「DAC34SH84」を発表。市販の同種製品と比較して消費電力を50%低減すると同時に、動作速度を50%向上することが可能になるという。

同製品は4チャネル内蔵で、1.5GSPS動作時に326mW/チャネルの消費電力を提供することが可能。

また、「高い帯域幅および柔軟性を提供」「周波数アジリティ機能搭載」「RF側波帯イメージを抑圧」などの特長を有し、3G、LTE、GSMおよびWiMAXなどのワイヤレス基地局のほか、リピータ、マイクロ波のポイント・ツー・ポイント無線、ソフトウェア無線および波形発生システムなど、高速動作を必要とする利用者向けに、1.25GSPS動作の同製品との間でピン互換のアップグレード経路を提供する。

なお、同製品はすでにサンプル出荷中で、量産出荷は2012年第2四半期に予定されている。また同製品の評価モジュール「DAC34SH84EVM」などのツール群も供給中である。

1.5GSPSを達成した16ビットD/Aコンバータ「DAC34SH84」