Freescale Semiconductor は、QorIQアドバンスト・マルチプロセッシング(AMP)シリーズとして、新たに「T4160」組み込みマルチコア・プロセッサを発表した。

2011年6月に発表された「T4240」では、同社のデュアルスレッド対応Power Architectur e6500コアをベースに24個の仮想コアを搭載、ワットあたり性能と総合性能で、組み込みプロセッサとして最高クラスのCoreMarkベンチマーク・スコアを記録していたが、今回発表された「T4160」では、ソフトウェア互換性とピン互換性を備え、16個の仮想コアを搭載し、25W以下の消費電力で1.8GHzの動作を可能としたものとなっている。

2製品はともに、ハードウェア・アクセラレーション、ファブリックベースの相互接続技術、高速I/O、ハードウェア・アシスト仮想化、次世代64ビットPower Architectureコアを組み合わせており、ネットワーク分野や産業分野の様々なアプリケーションへの対応が可能だ。

また、エネルギー消費を削減するカスケード電力管理技術を搭載し、データ・センタの電力効率要求に応えることが可能。さらに複数の電力モードを動的に切り替えるパワー・スイッチを採用し、コアや様々な処理ユニットの電源を個々に独立制御することで、消費電力を最適化することが可能となっている。

なお、「T4240」「T4160」ともに28nmプロセス技術で製造、提供され、2012年中頃のサンプル出荷開始を予定としている。