ポーズをキメた瞬間がバッチリ撮れる!

EX-ZR20とEX-ZR200は、とにかく「撮るのが楽しいカメラ」という感想だ。カタログなどでもうたわれている通り撮影間隔が短く、シャッターを押した回数、押した瞬間に、パシャパシャとテンポ良くシャッターが切れる。おまけにAFが速く手ぶれ補正も効くので、ピンボケ写真が少ない。

例えば子供の授業参観では、一生懸命勉強する我が子の様子や、先生に指されて答える姿を撮っておきたいもの。そんなときもEX-ZR20やEX-ZR200なら、先生の質問に挙手した瞬間はもちろん、発表の途中でちょっと失敗して"てへぺろ"、なんて瞬間もフレームに収めることができる。これが一昔前のコンデジなら、AFがピピッと合焦後、シャッターが切れた瞬間にはすでに手を下げてしまっていたり、子供の表情が戻ってしまってガッカリ、となっていたことも多いだろう。

「はい、じゃあ次の人! …○○さん!」。先生から見事に当てられ、はにかみながら発表する姿をパシャパシャと撮影。こんなシーンで自然な表情が無理なく撮れるカメラだ

さて、キッズ・ダンス教室は光源が室内灯(蛍光灯)のみで、かつ被写体の動きも大きいので、撮影条件としてはかなりシビアだ。そんな悪条件化でも、EX-ZR20やEX-ZR200で一瞬のキメポーズをしっかりと拾うことができる。

一方、低照度下(いわゆる暗い場所)のオート撮影では、シャッター速度が低下するため被写体がブレてしまい、被写体をくっきり写すのが難しい。そこで活躍するのが「高速連写」モード。シャッターボタンを押している間、一連のモーションを高速で連続撮影してくれるので(最大で30コマ/秒)、あとからゆっくり「これだ!」というショットを選べばいい。また、高速連写で撮影した写真はでグループ化されており、アニメーション再生できるので、ターンフォームのチェックなどにも役立てることができる。

練習風景を撮影するのは意外に難しい。光源や被写体との距離が、どうしてもフォーカス速度やシャッター速度を低下させてしまうからだ。EX-ZR20やEX-ZR200なら、こんなふうにテンポ良く撮影を行える

分かりやすいように、高速連写の一連の動きをgifアニメにしてみた。画質がざらついて見えるのはgifアニメ化したため。16M画素サイズでの30コマ/秒の連写も可能

一連の動作の中でお気に入りの1枚をセレクト。シャッタースピードが速いので被写体がブレないうえ、ピントもバッチリ

画像の美しさも大切なポイント。EX-ZR20とEX-ZR200は通常のフルオートでも十分にキレイなのだが、加えて撮影シーンと被写体を解析して、黒つぶれ判定や白とび判定、人物や緑、青空といったいろいろな自動判定と自動補正を部分ごとに行う「プレミアムオート PRO」モードを搭載している。プレミアムオート PROモードでも、軽快な連続シャッターが可能だ。

この「キレイ」もまた、「楽しいカメラ」に欠かせない要素なのだ。実際、キッズ・ダンス教室で撮影した写真を生徒のお母さん方に液晶モニターで見てもらったのだが、一様に

「この写真、すごくキレイ! なんでこんなにキレイに写るの?」

と、驚きとともに大好評だった。もっともこれは、EX-ZR20やEX-ZR200の高性能クリア液晶モニター(460,800ドット3.0型TFTカラー液晶)の表示能力によるところも大きい。このモニターの美しさがまた、撮る楽しさを喚起する。「次はこう撮りたい!」と写欲を湧かせてくれるのだ。

「プレミアムオート PRO」モードで撮影。難しい環境光ながら、ホワイトバランスの確かさと肌の質感再現性が素晴らしい

「プレミアムオート PRO」モードでは、被写体にカメラを近づけると自動的にマクロモードに切り替わる。ユーザーは露出や色調だけでなく、撮影距離すら意識する必要がない

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