撮られる子供たちも楽しい! HSナイトショットやアートフィルター
HS(High Speed)技術は、レスポンス向上や高速連写のほかにも、さまざまなモードで活用されている。代表的な例がHDR(High Dynamic Range)撮影だろう。1回のシャッターで露出などが異なる複数枚の写真をカメラ内部で高速連写し、各写真を解析して合成し、1枚の写真として出力する。これにより、デジタルカメラが苦手とする明度差の激しいシーンでも(典型的なのが逆光)、見た目に近い自然な写真にしてくれるのだ。
これをさらに発展させたのが、EX-ZR20に搭載された新機能「HSナイトショット」。電灯のない室内や夜の屋外など、どう考えてもまともに撮れるとは思えない圧倒的に暗い場所でも、昼の撮影と思えるほど明るい写真を、なんと"手持ちで"撮ることができるのだ。下のサンプルはほぼ真っ暗に近い夜の公園での撮影。さすがにエッジのシャープが少々甘いが、撮影条件を考えれば十分すぎるほどキレイに撮れていると思う。これが従来のコンデジなら、真っ暗、あるいはスローシャッターになってブレまくり、しかも高感度撮影のノイズでザラザラといった写真になってしまうに違いない。
このほかにも、EX-ZR20やEX-ZR200にはシリーズで好評の「背景ぼかし」モードや各種アートフィルターなど、EXILIMならではの機能が目白押し。特筆すべきは、これらの機能は撮る私たちだけでなく、撮られる子供たちにとっても楽しいということだ。特に女の子は、背景ぼかしや「ソフトフォーカス」モードで撮影された自分たちの写真を見ては黄色い声を上げてくれる。それが面白くて(嬉しくて)、親としてもどんどんシャッターを切りたくなるのだ。そしてやっぱり、こんな「楽しく撮れるカメラ」を常にポケットに入れておきたいと、あらためて思うのである。
複数枚の高速連写と画像解析によってメインの被写体を検出し、背景と認識された部分にフィルタをかけてぼかすモード。デジタル一眼で撮影したような雰囲気のある写真が撮れる |
ソフトフォーカス効果を適用した写真は、「まるで夢の中みたい」と女の子にバカ受け。ご婦人やペットの撮影にもおすすめだ |
HDRアートモード時に動画撮影ボタンを押すと、HDRアートムービーを撮影できる。いつもとひと味違った映像は新鮮だ |