撮影モードは、32シーンの自動認識が働く「こだわりオート」のほか、プログラムAEや絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル、動画など計10モードを天面のダイヤル操作で選べる。シーンモードを選んだ場合は、秒間4.5コマで撮影可能な「ハイスピード連写HQ」や、笑顔のタイミングで撮影を行う「オートシャッター」などを利用できる。

また、クリエイティブフィルターモードでは、魚眼風やジオラマ風、ハイダイナミックレンジなどの特殊効果を適用できる。動画は最大で1,920×1,080/24fpsのフルHD記録に対応。背面の専用ボタンによって素早く録画のスタート/ストップができる。

露出補正ダイヤルとモードダイヤルを2段重ねで配置。ダイヤルの側面には、格子状のローレットが刻まれている

前面の電子ダイヤルと背面のコントローラーホイールには、撮影モード別に任意の機能を割り当てることができる

絞りやシャッター速度については、前面の電子ダイヤルで調整し、露出補正はモードダイヤルの下に設けた専用ダイヤルで操作する。複数のダイヤルを備え、各種の設定をアナログ感覚で切り替えられることは近年の「PowerShot G」シリーズに共通した特長だ。ただし、今回のPowerShot G1 XではISOダイヤルが省かれ、感度設定は背面のボタンで呼び出す方式に変更された。アナログ式のダイヤルがモードダイヤルと露出補正ダイヤルの2つに縮小されたのは少々残念だ。

ショートカットボタンの設定画面。ホワイトバランスやNDフィルターなど15種類の機能から1つを選べる

カスタム登録機能では、C1とC2モードにカメラの設定状態を登録でき、必要に応じて素早く呼び出せる

それ以外の操作の主要部分は、従来機を継承する。背面の「FUNC.」ボタンを押すと、液晶画面の左端のファンクションメニューが表示され、ホワイトバランスやドライブモード、セルフタイマーなどの設定をスムーズに変更できる。また、背面のコントローラーホイールやショートカットボタンに任意の機能を割り当てたり、好きな設定の組み合わせをC(カスタム)モードに登録したりもできる。

「FUNC.」ボタンを押して、ホワイトバランスやホワイトバランスの微調整などをセットできる

露出やフォーカスをずらしながら撮影する、ブラケティング機能も「FUNC.」ボタンから設定できる

撮影時に発色傾向を切り替える「マイカラー」機能と、撮った後で色をアレンジする「レタッチマイカラー」機能を搭載

水準器機能では、カメラの水平位置を液晶モニタ上に表示できる