インタフェース類の記述も英文字のみ。輸出も考えての処理であろうが、それがデザインを引き締めているのは間違いない

スペックも、そのビジュアルに負けていない。1/4型裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」とソニーの看板レンズ「Gレンズ」を2基ずつ搭載。ズームは2D時で広角0.8倍から10倍まで、35mmフィルム換算で約53~660mm相当の焦点距離をカバーする。普段、一眼レフカメラをお使いの方なら、660mm相当という数字に驚愕するはずだ。そのうえ、前述のように被写体を自動的に追従するフルタイムAFと、きわめて強力な「アクティブ手ブレ補正」を備えているのだから、単純に双眼鏡として使用したいユーザーにとっても魅力的であることは間違いない。

“二つ目”のマスクが新鮮。レンズは、ソニー光学製品の看板ともいえるGレンズ

ファインダーの足回りは、双眼鏡の名に恥じぬ作り。眼幅調整とマニュアルのピント調整、左右別々の視度調整機構を備える

使用前には、接眼レンズの間の小さなダイヤルを引き出して眼幅を調整し、左右の視度を調整。視度調整ダイヤルの凝った作りがうれしい

広角側で撮影。焦点距離は35mmフィルム換算で約53mm相当

ズームしていくと、一度ズーム速度が切り替わる位置がある。その位置で撮影

最大ズーム位置(テレ端)。驚異的なのは、「アクティブ手ブレ補正」の効きの良さ。車内の文字までピタッと止まっているのがわかる

気になる3Dビューは、立体映像のインパクトとEVFならではの映画館的な視野も手伝って没入感満点。目が疲れると感じたり、臨場感の演出よりフラットな観察をしたいとき、あるいは写真を撮影したいときに、ボタンひとつで3Dと2Dを切り替えることができるのも便利だ。なお、EVFの液晶は同日に発売されたヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」のような有機ELではないものの、有効122.7万ドットの緻密なもの。普通に使うぶんには表示の遅延が気になることもない。

上面前方には大型ステレオマイクを装備。集音・分離性能は良好で、ヘッドホンで聴くと音像の移動がはっきりとわかる

前方にカードベイ1基を装備。SDXCを含むSDカードおよびメモリースティックDUOに対応

側面カバー内にはAV・リモコン端子やHDMI端子(Cタイプ)、USB端子が配置されている

ハンディカム用のリモートコマンダー「RM-AV2」が使用可能。手元で電源オン・オフ、録画開始・停止、写真撮影(写真モード時のみ)、ズームコントロールができるので、DEV-3を三脚に据え付けて使う場合に便利だ

ヘッドホンおよび外部マイク接続端子は3.5mmプラグ

AC電源用のコネクタも装備。なお、専用のACアダプターが付属する

録画中は赤ランプが点灯する。これがまたカッコイイのだ(ファインダーを覗いていると見えないけど)

使用中のモードが動画撮影モードか、写真撮影モードかを示すインジケーター。画面の中にはモード表示がないので、ここを見て判断する。なお、写真は動画モードの状態

ボタン同士の間を離すことで押し間違いを防止したり、録画ボタンが左右に配置される(どちらかを押せば良い)など、親切さが感じられるボタンレイアウト。だが、操作には慣れが必要