JVCケンウッドは26日、JVCブランドのホームシアターサウンドシステム「TH-LB3」「TH-LB2」「TH-LB1」を発表した。発売は11月上旬で、価格はオープン。推定市場価格は、TH-LB3が36,000円前後、TH-LB2が26,000円前後、TH-LB1が23,000円前後と見込まれる。
TH-LB3/LB2/LB1は、手軽さや設置性の良さから、このところ増加傾向にあるバースタイルのスピーカーだ。すでに発売されている「TH-BC1」「TH-BC2」「TH-BC3」では横幅が900mmだったが、TH-LB3/LB2/LB1の本体サイズはW600×D148×H75mm。600mmという横幅は、26V型程度の薄型テレビに近いもので、パーソナル向けとされている比較的小さなサイズのテレビと組み合わせやすいスピーカーだ。なお、本製品にはテレビスタンドとの干渉を避けるためのスタンドとベーススタンドが付属している。
テレビの機種によってはリモコンの受光部分が下側に配置されており、バースタイルのスピーカーを併用する際に問題になりやすい。バースピーカーを前方に設置すると、リモコンの受光部がふさがれてしまうことになるわけだ。TH-LB3/LB2/LB1では、「TVリモート・パススルー機能」の採用によってこの問題をクリア。同機能はリモコンの信号を、リモコン信号転送ケーブル(本製品に付属)によってテレビに転送するというものだ。
3モデルとも。実用最大出力は30W×2(JEITA THD 10%/4Ω)で、スピーカーは6.5cmコーン型フルレンジユニットを4本搭載している。キャビネット形式はバスレフ方式だ。SRS社の「SRS StudioSound HD」が採用されており、フロントスピーカーのみでサラウンド再生を実現するのも魅力。シーンやコンテンツにより音量の違いを補正したり小音量時の臨場感を高める「SRS TruVolume」も採用されている。なお、3モデルとも防磁型ではないので、ブラウン管タイプのテレビなどと組み合わせてのセッティングには注意が必要だ。
3モデルの違いは、TH-LB1がスタンダードなモデルで、TH-LB2はTH-LB1にiPhone/iPodに対応したダイレクトドックをプラスしたもの。TH-LB3は、さらに入力2系統/出力1系統のHDMI端子が追加されている。HDMI端子は3D映像信号のパススルー、ARC、CECに対応。
入力端子は、アナログ×1系統/デジタル(光デジタル×1系統/同軸デジタル×1系統)となっており、テレビのアナログ/デジタルの音声出力端子と接続して使用する。デジタル音声入力端子は装備しているが、入力できる信号はリニアPCMのみで、ドルビーデジタルには対応していない。なお、TH-LB3はHDMIの入出力端子を備えているが、この場合も利用できる音声信号はリニアPCMのみだ。