2011年のVAIO夏モデルとして鮮烈なデビューを果たした新「VAIO Z」。16.65mmのスリムでフラットなボディに標準電圧版CPUとなるSandy BridgeCore i5-2410M(2.30GHz)を採用し、可搬性とパフォーマンスを両立しているのがポイントだ。なお、同CPUは店頭販売モデルでの標準仕様。カスタマイズが可能なVAIOオーナーメードでは、CPUにCore i7-2620M(2.70GHz)が用意されていたり、512GBのSSD RAID0がオーダーできたりと、パフォーマンスを強化できる。

では、すべてを最高パーツで固めた場合、店頭販売モデルとどのくらい性能差が生じるのか……。ここではハイエンドパーツでカスタマイズしたVAIO Zと、店頭販売モデルのVAIO Zでパフォーマンスを比較してみた。

厚さ16.65mm、重量約1.15kgと可搬性に優れたボディに標準電圧版CPUを搭載可能。グラフィックや光ドライブを拡張ユニット「Power Media Dock」に搭載するというアイデアも斬新だ

基本性能に関わるハードウェアは3種

VAIOオーナーメードではカラーリングやディスプレイの解像度、広域無線通信の有無、外付けグラフィック搭載の拡張ユニット「Power Media Dock」の有無といったカスタマイズメニューが用意されているが、基本性能に関わるのはCPUの種類、メモリ容量、SSD容量といった項目だろう。今回比較に使用したのはCore i7-2620M、メモリ8GB、SSD512GBなど、カスタマイズメニューで最高峰の選択を搭載した"最強"ともいえるVAIO Zだ。

VAIOオーナーメードのカスタマイズシミュレーション画面。ハードウェアの基本性能の関わるカスタマイズ項目は、CPU、メモリ、ストレージとなる。CPUは5種類、メモリとストレージは3ランクから選択可能だ