ソニーは27日、軽量・薄型フルフラットの筺体ながら、高性能の長時間バッテリ駆動も実現するコンセプトが特徴のノートPC「VAIO S」シリーズ2011年秋モデルを発表した。夏モデルまでの13.3型のほか、シリーズコンセプトそのままに、大画面15.5型のA4サイズモデルを新規ラインナップする。発売日は10月8日。店頭モデルの予想価格は140,000円前後から。

「SEシリーズ」のブラックモデルとシルバーモデル

「VAIO S」シリーズは、過去に同社13型クラスノートで高付加価値シリーズに位置付けられていた「VAIO Z」の技術を取り込み、軽量・薄型フルフラットなボディ、スイッチャブルGPUなどによる高性能とバッテリ駆動時間の両立といった特徴を備えつつ、コストパフォーマンスも追求したモバイルノートだ。

従来までのラインナップでは、店頭/CTOで発売する13.3型の「VAIO S(SBシリーズ)」と、CTOのみで発売する13.3型の「VAIO S(SAシリーズ)」を用意していた。今回の秋モデルでは、上記特徴そのままに、重量2kg以下で薄さ24mm台と、13型クラスのモバイル性を獲得しながら、よりオールラウンドで活躍できる大画面15.5型の「VAIO S(SEシリーズ)」が追加された。

SEシリーズは店頭/CTOで発売し、モデル例として店頭モデル「VPCSE19FJ/B」の主な仕様は、ディスプレイが15.5型フルHD(1,920×1,080ドット)LEDバックライト液晶、CPUがIntel Core i5-2430M(2.40GHz)、チップセットがMobile Intel HM65 Express、グラフィックスがAMD Radeon HD 6470M 512MB(内蔵Intel HD Graphics 3000とスイッチ切替可)、メモリがDDR3 SO-DIMM 4GB、ストレージがSATA 5400rpm HDD 750GB、光学ドライブがDVDスーパーマルチ。OSはWindows 7 Home Premium SP1 64bitで、オフィスソフトはOffice Home and Business 2010。

主なインタフェースは、IEEE802.11b/g/n、WiMAX(IEEE 802.16e-2005準拠)、GigabitEternet、Bluetooth 2.1+EDR、USB 3.0×1、USB 2.0×2、HDMI×1、D-Sub×1、オーディオ入出力、メモリカードスロット、31万画素Webカメラ、指紋センサ。本体サイズ/重量は約W380×D255.9×H24.5mm/約1.99kg。バッテリ駆動時間は付属の標準バッテリで約6.5時間、別売りの拡張バッテリを追加すると約13時間。本体カラーはブラックのみ。同モデルの店頭予想価格は150,000円前後。オーナーメードでさらなる強化も可能だ。

なお、SBシリーズとSAシリーズについても、主な機能や筐体サイズなどは同様だが、CPUなどの強化で基本機能を向上させた新モデルへとラインナップが移行している。オーナーメードのCTOではさらに、SAシリーズで「織り目出しカーボン素材」を用いたプレミアム天板「カーボンメッシュブラック」のカスタマイズが追加され、SBシリーズでブラックとレッドのツートンカラーが特徴の「レッド」のカラバリが追加されている。

カーボンの"織り目"が目視できる「カーボンメッシュブラック」

ツートンがクールな「レッド」