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PS Vitaが台風の目となっている今回の会場だが、各メーカーともプレイステーション 3、Xbox 360、プレイステーション・ポータブル、ニンテンドー3DSでの開発のノウハウが蓄積してきたこともあって、ソフトの充実ぶりもなかなかのもの。また、日本よりも海外で人気のタイトルについては、各メーカーとも過度の注力はせず、まずは国内のユーザーが期待するタイトルを中心に据えているという印象を受けた。
初出展で話題を呼んだGREEのブースは、すでに配信中のゲームが多いこともあり、常時長蛇の列というわけにはいかなかったが、業界の出世頭としてのアピール、という目的は十二分に果たしていると言えるだろう。また、スマートフォンやタブレットに対応したソフトの出展も定番になりつつあり、前回同様に一定の存在感を発揮している。主観を交えて欲を言うならば、レベルファイブの出展と、プレイステーション 3の期待作『人喰いの大鷲トリコ』の出展がなかったのがちょっと寂しいところか。
従来の据置型ゲーム機と携帯型ゲーム機がまだまだ元気とは言え、変化の兆しがいくつか到来しつつある今回の東京ゲームショウ。「心が躍れば、それはGAMEです。」というキャッチコピーも、その多様化の波を物語っていると言える。年末のPS Vitaの発売を経て、今後のゲームシーンはどう様変わりしていくのか、今後も大いに注目していきたい。