スクウェア・エニックスは5日、「ドラゴンクエスト」シリーズでは初となるオンライン対応のWiiならびにWii U専用ソフト『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』を発売すると発表した。

都内某所にて行われた「ドラゴンクエスト新作発表会」にて、ついに正式なサブタイトルも付いた『ドラゴンクエストX』の発売が発表された

「ドラゴンクエスト」シリーズは、1986年の第1作『ドラゴンクエスト』発売以来、日本を代表する家庭用ロールプレイングゲーム(RPG)として常にエンタテインメント市場をリードし、欧米市場にも積極的に展開。関連ソフトを含め、2011年6月末までで、全世界で5,800万本以上の出荷実績を達成しているとされる大ヒット作品。

『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』は、2009年7月11日に発売された前作、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』に続く、「ドラゴンクエスト」シリーズ本編の最新作で、日本中のすべてのプレイヤーがひとつの世界で冒険できるオンライン対応ゲームとなっている。

また、シリーズでおなじみの転職システムをはじめ、様々なクエストも続々と配信を予定しており、クリスマスやハロウィン、正月、花見といった限定のイベントも考えているという。そして、オンラインはもちろん、一人で遊んでもお馴染みの操作性を維持したまま、何となく感覚でわかってしまうくらい、簡単に十分楽しめるゲームにするとしている。

さらに前作同様、今回も主人公キャラはカスタマイズが可能となっており、発表会ではキャラメイキングの一部画面も公開された。武器や鎧も、装備したものによってグラフィックが変わるので、どれを装備するか考えながらプレイする楽しみも。

そのほかにも今作では、様々な職人となって、武器や防具の開発に取り組むことができ、プレイヤーが鍛え上げた槍や、縫い上げた衣装を売ることで職人としての名声をあげることも可能と成っている。

なお、前作『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』はレベルファイブが開発を担当したが、今作はスクウェア・エニックス内部での開発で進められており、現在も同社内で鋭意製作中とのことだった。加えて、堀井氏の話によると、ニンテンドー3DSとの連動も考えているとし、作成したキャラクターデータをニンテンドー3DSに移して"すれちがい通信"によるキャラクターデータの送受信を行いたいとしていた。

『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』のスクリーンショット

舞台は、5つの大陸からなる「アストルティア」

現在は主人公(人間)のほか、「オーガ」「エルフ」「ウェディ」「プクリポ」「ドワーフ」といった五つの種族の存在が確認されている

同社は搭載するオンライン機能により、「『ドラゴンクエスト』シリーズで臨場感豊かに話しかけてくれた町の人たち。それが実在の人となり、プレイヤー全員で作り上げる世界の中であなたの冒険物語は、みんなと共有できる唯一無二の体験となることでしょう」とコメントしている。

また、近日中には、開発段階の本作を家庭でテストプレイできる"ベータテスター"の募集を開始。ベータテスター募集の詳細は、5日よりリニューアルオープンした「ドラゴンクエスト」シリーズ公式サイト「ドラクエ・パラダイス」等で告知していくとしている。

左からスクウェア・エニックス ドラゴンクエストX プロデューサーの齊藤陽介氏、堀井雄二氏、任天堂取締役社長の岩田聡氏

ゲームタイトル ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
対応機種 Wii / Wii U
ジャンル ロールプレイング
メディア Wii版 / Wii用12センチディスク+USBメモリー
Wii U版 / 未定
基本プレイ人数 1人(1ユーザーにつき3キャラクターを作成可能)
対応コントーラ Wiiリモコン+ヌンチャク、クラシックコントローラ、クラシックコントローラPRO、USBキーボード
発売時期 Wii版 / 2012年予定
Wii U版 / 未定
価格・利用料金 未定
CEROレーティング 審査予定
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