iPhone向けのスピーカーを販売するメーカーが数ある中、トップクラスのブランドを確立しているのがハーマンインターナショナル"JBL"ブランド。そのJBLブランドの新製品「JBL ON AIR WIRELESS」は、音質もさることながらAirPlay経由で音楽をワイヤレス再生できるのが最大の特徴だ。

JBL ON AIR WIRELESS

■主な仕様   [最大出力]  6.5W×2   [ユニット]  Phoenixネオジウムドライバー(45mm径)×2、Ridgeネオジウムドライバー(25mm径)×1   [周波数特性]  20Hz~20kHz   [Wi-Fi]  IEEE802.11b/g   [サイズ・重量]  W280×D198×H238mm、1.7kg   [店頭予想価格]  39,800円前後  

奇妙なようだが音響面で意味のある形状

「JBL ON AIR WIRELESS」は、アーチ型のボディデザインを採用している。このデザインの両サイドには45mmフルレンジユニットを備え、高域再生用のユニットを上向きに配置している。その結果、室内の幅広い範囲で高品位なサウンドを楽しめるようになった。この種の製品は壁沿いに置いて利用することが多く、いわゆる一次反射の不愉快さを感じることが多いのだが、本製品の場合は室内を包み込むように音が巡るため、臨場感が得やすい。ヘッドホンや安価なスピーカーで再生するiPhone/iPodの音楽に慣れてしまっている人にとってはちょっとした驚きがあるかも知れない。

側面部にフルレンジユニットを配置。ユニークな形状はたんに奇をてらっただけではない

上部には後述のアラームクロック機能で使用するスヌーズ・タイマーオフボタンがある。実はここに高音域用ユニットを上向きに配置されている

音の傾向は中高音主体といった感じで、管楽器に強く、打楽器を苦手にするといった印象を受けた。中高音でフラットな音楽なら間違いなくリッチサウンドを楽しめそうだ。とはいえこれは厳密なテストの結果ではなく個人的な印象なので、音源ソースや聴く人、あるいは環境が変われば、受ける印象は異なるかもしれない。

ユニットの内側、右には上下左右のボタンと中央に決定ボタンがある

左側にはメニューボタン、電源ボタン、音量調整ボタンを配置

中央のDockの手前にあるのは、画面表示に連動して利用するソフトボタン

背面には、アップデート用のUSBポートのほか、FMアンテナ接続端子を備える

iPhoneをDockに装着した状態

ディスプレイには時間を表示できる。これが基本スタイル