AirPlayでワイヤレス再生してみよう
さて、音の良さはスピーカーのもっとも重要なポイントではあるものの、使い勝手もおざなりにはできない。iPhone/iPod touch用のスピーカーでは、Dockコネクタに接続して充電しながら音楽再生を行うというものが多いが、それに加えて「JBL ON AIR WIRELESS」には本機ならではの大きな特徴がある。それが「AirPlay」に対応しているという点だ。
AirPlayは知ってのとおり、iOS 4.2で採用された、iPhoneなどのiOSデバイスの音声・ビデオを無線LAN経由でApple TVや本機のようなスピーカーなどの対応デバイスにストリーム配信し、再生する技術。AirPlay対応スピーカーとしてはマランツが販売する英B&Wの「Zeppelin Air」があるが、価格が79,000円と高価なため、おいそれと導入できるものではなかった。「JBL ON AIR WIRELESS」の登場により、ようやく一般ユーザーにもAirPlay対応スピーカーが手の届く存在になったといえるだろう。
AirPlay機能を利用するには、メニュー画面から「Settings」→「Network」と移動し、「Wi-Fi」の設定を行おう。本機は無線LANユニットを搭載しているので、表示される中から接続するアクセスポイントを選択し、そのパスワードを入力。接続が確立されると、ディスプレイの右下に電波の受信状態が表示される。以上の設定ができたら、メニュー画面で「AirPlay」を選択しよう。これでAirPlayのスタンバイ状態になる。
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「Settings」→「Network」と移動し、「Wi-Fi」の設定を行う |
アクセスポイントを選択してパスワードを入力 |
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接続すると右下に電波状態が表示される |
設定を行ったら、このメニュー画面で「AirPlay」を選択 |
「JBL ON AIR WIRELESS」がAirPlayスタンバイ状態になったら、同一ネットワークに接続したiOSデバイス側からアクセスしてみよう。これで音楽再生が始まり、ディスプレイにはジャケット画像が表示される。
本機の場合、デザイン的にiPad/iPad 2はDock部分に設置することができないが、AirPlay機能を利用すればiPad/iPad 2の音楽を再生することも可能になる。さらに無線LAN搭載パソコンにiTunesを導入していれば、Apple TVのようなAirPlay対応デバイスと同様に音楽を配信することが可能だ。
まとめ――リビングでもベッドサイドでも便利&高音質!
デザイン性も高く、リビングにもすんなりと溶け込むだろう。FMラジオやアラームクロックの機能も搭載しているので、ベッドサイドに置いても便利だ。また操作については、本体に装備したボタンだけでなく、付属のリモコンを利用することもできる。ただ一点、本体と比べるとリモコンが安っぽい感があり、そこは気になった。本体が音質・使い勝手・デザインに不満のない出来になっているだけに、ぜひ改善してほしいところだ。
ともあれ、"JBL"ブランドのサウンドが好きな人はもとより、AirPlay対応のスピーカーシステムを探している人には十分オススメできる魅力的な製品であることは間違いないだろう。
JBL ON AIR WIRELESS | |
6.5W×2 | |
Phoenixネオジウムドライバー(45mm径)×2、Ridgeネオジウムドライバー(25mm径)×1 | |
20Hz~20kHz | |
IEEE802.11b/g | |
W280×D198×H238mm、1.7kg | |
39,800円前後 |