この「Recovery HD」、同じくdiskutilコマンドを使うとかんたんにマウントできる。与える内部コマンドは「mount」、引数はRecovery HDのIDだ。多くのユーザが1台目のHDD/SSDにシステムをインストールしているはずなので、ほとんどのマシンでは以下のとおりコマンドラインを実行すれば、Finderに「Recovery HD」ボリュームとしてマウントされることだろう。

$ diskutil mount disk0s3
Volume Recovery HD on disk0s3 mounted
※使用後アンマウントするときは「diskutil umount /Volumes/Recovery\ HD」を実行する

Finderの情報ウインドウで「Recovery HD」ボリュームのフォーマットを確認すると、フォーマット形式が「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」であることがわかる。ただし、diskutilコマンドではパーティションタイプが区別されているので、HFS+になんらかの変更がくわえられている可能性はある。

「Recovery HD」の情報ウインドウ。フォーマット欄には「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」と表示されている

「Recovery HD」ボリュームを開くと、「com.apple.recovery.boot」というフォルダがあり、これを開くとシステム復元ツールのブート領域が現れる。これだけでは、通常モードのLionからなにもすることはできないが、実はFinderに表示されない不可視属性のディスクイメージがあるのだ。

「com.apple.recovery.boot」フォルダを開いたところ。「BaseSystem.dmg」は表示されていない

そのディスクイメージが「BaseSystem.dmg」。ここではFinderの設定を変えるのではなく、openコマンドを使いマウントしてみよう。実行するコマンドラインは以下のとおり。

$ open /Volumes/Recovery\ HD/com.apple.recovery.boot/BaseSystem.dmg

openコマンドでBaseSystem.dmgを開くと、Recovery HDの本質ともいえる領域がマウントされる