Faces Inspired by Electronics」をテーマに腕時計の新作を展開するカシオ計算機。24日にスイス・バーゼルにて開幕した世界最大級のウオッチ&ジュエリーショー「BASELWORLD 2011」のカシオブースでは、同社がオフィシャルパートナーを務める「レッドブルレーシング」のF1マシンを展示するなど華やかな演出で来場者を楽しませていた。
Faces Inspired by Electronicsとは、同社独自のエレクトロニクス技術を最大限に活かし、「見る楽しさ」「使う楽しさ」をあわせ持つ「顔」をもった腕時計を生み出そう、という試み。既報のとおり、BASELWORLD 2011の会場では、カシオから数々の新作が発表されているが、どれをとっても、"ユニーク"な機能とフェイスデザインを備えていることに気づかされるだろう。
G-SHOCKでは、ジャパンブランドを強く打ち出した「MRG-8100JP」が圧巻。50万円台という価格にも目を見張るばかりだが、同様のG-SHOCK限定モデルは、例年すぐに"完売"だというから、G-SHOCKファン恐るべし。さらに、G-SHOCKの中でもタフネス性能を進化させた「Master of G」シリーズの防塵・防泥タイプ「MUDMAN」の新作「G-9300」は必見。日本での発売は未定とのことだが、正式発表が待たれる。
漆塗りを用いた「MRG-8100JP」。都市コードリング部には、18金メッキを施したうえで、会津の職人の手により漆が塗られているという |
MUDMANの新作は、ラリー仕様の「G-9300」。方位&温度も計測できるのが特長だ |
また、同じくMaster of Gシリーズの200m潜水用防水仕様を誇るダイバーズウォッチ「FROGMAN」からも新作「GWF-T1000BS」が登場。こちらは限定200本を5月に発売予定。「GWF-1000」をベースとする特別仕様モデルで、高硬度のチタン合金をメタルケースなどに採用した点が新しい。純チタンの約3倍の硬度をもつ"64チタン"により、さらに強靭な"FROGMAN"が誕生したのだ。
「GWF-T1000BS」のベースは、FROGMAN初の電波ソーラーモデル「GWF-1000」。「Men in Dark Purple」シリーズも展示されていた |
さらに、今回の注目は「スマートウオッチ」を名乗るG-SHOCK新モデル。まだ価格などは未定だが、2011年中の発売を予定しており、Bluetooth Low Energy対応ウオッチの第1弾として、大いに期待される腕時計だ。
"Bluetooth Low Energy対応"って実際に何ができるの? と言われると、現時点では、Bluetooth Low Energy対応のスマートフォンと通信ができ、スマートフォン側の時刻と腕時計の時刻を自動で同期可能。スマートフォンの着信やメール受信、SMS着信を腕時計でお知らせ、腕時計を軽く叩くことでスマートフォンの着信やバイブレーションを停止、腕時計のボタン操作でスマートフォンのアラームやバイブレーションを作動といった機能が予定されているが、スマートフォン側のアプリケーションを開発することで、従来とは一味も二味も違う、新しい腕時計の使い方が広がっていくというから、この"スマートウオッチ"の進化には注目したいところ。ちなみに、今回はG-SHOCKでの採用が発表されたが、他ブランドでも順次展開していくという。