インタフェースはUSB 3.0も装備

キーボードはVAIOシリーズではおなじみのアイソレーションキーボードを採用。A4サイズのボディにテンキーも装備する。A4サイズのノートPCとしてはキーピッチは狭く感じるが、それでもB5モバイルノート程度の感覚では入力できる。最近はB5モバイル製品でキーピッチに不満の声を聞くことも減っており、本製品もB5モバイル程度のキーピッチを持っていると考えれば、テンキーを持つことのメリットのほうを強く感じられる。

キーボードはテンキー付きのアイソレーションタイプ。タッチパッドがやや左寄りなのは、テンキー以外のキーボードエリアの中心になっているからだろう

むしろ、使い始めに違和感を感じたのは、やや左に寄ったタッチパッドの配置だ。これは、テンキーを省いたキーボードエリアの中心を意識した配置と推測されるが、PCを体の中央において操作しようと思うと使い勝手が悪い。この位置関係は慣れる必要がある。

ちなみに、タッチパッド周辺には集光材を用いることで光っているように見えるが、これは発光はしていない。ただし、キーボードにはバックライトが装備されており、暗いところで点灯させることができる。ちなみに、初期設定では周辺が暗くなると自動的に10秒間のみ光る設定になっている。この点灯時間は"VAIOの設定"から調整可能だ。

本製品には照度センサーも装備されている。このセンサーが暗闇を感知することで、このキーボードバックライトを自動的に点灯させることも可能だ。照度センサーはこのほかに、液晶ディスプレイのバックライト調整の自動化にも利用されている。

キーボードはバックライトを備えているので、暗闇でも利用することができる。この写真でタッチパッドが光っていないことから分かるとおり、集光材は自光ではない

キーボード上部にはVAIOボタンなどの機能ボタンを備える。NumLockインジケータの横には照度センサーが埋め込まれていることも分かる

キーボードバックライトは照度センサーの情報を元に自動的に光らせることができる。その時間も指定可能だ

照度センサーの情報は液晶輝度の自動制御にも利用される。周りが暗いところでは液晶輝度を落とし、明るいところでは液晶輝度を上げる

インタフェースは主に本体両側面に配置される。USB端子が2ポートずつ左右に分散配置されていたり、ディスプレイ出力にD-Sub15ピンとHDMIを備えるあたりはA4ノートのIOスペースを活かしたありがたみを感じる仕様だ。

また、USBポート×4のうち1ポートはUSB 3.0に対応している。USB 3.0を搭載するノートPCも徐々に増えてはきているが、まだまだ当たり前と言えるほどではなく、本製品の特徴として挙げられるだろう。PC製品のハードウェアはCPU、GPUの性能面や、ストレージ容量の増加などによってアップグレードされることが多いが、"新しいインタフェースを搭載する"というのは、非常に大きな買い換えの動機になると思う。一方、USB 3.0対応機器も外付けストレージを中心に増えてきており、このポートを1基だけでも備えているということが、今すぐでなくとも後々メリットになってくる可能性は高い。

本体右側面部。オーディオ入出力、USB 2.0×2、Blu-rayドライブ、セキュリティロックスロットを備える

本体左側面部。USB 2.0、USB 3.0、HDMI、D-Sub15ピン、ギガビットイーサ、電源端子を備える

青色のUSBポートがUSB 3.0対応であることを示す

フロント部には無線LANスイッチや各種インジケータ、SD/MSカードスロットを備えている

光学ドライブは標準モデルでライティング可能なBlu-rayドライブを搭載。VAIOオーナーメードにより変更も可能

液晶上部には31万画素Webカメラを内蔵している

また、本製品は2スピンドルノートであり、標準でライティング可能なBlu-rayドライブが内蔵される。また、ソニーストアからのVAIOオーナーメードモデルではカスタマイズも可能で、読み出し専用のBlu-rayドライブやDVDスーパーマルチドライブを選ぶことで価格を抑えられる。

この標準でライティング可能なBlu-rayドライブを搭載したのは賛否が分かれるところではないだろうか。Blu-rayへの書き込みというニーズは、大容量のデータの書き込みだ。例えば、動画や大量の写真などが挙げられる。テレビチューナを持たない本製品にとって、録画したテレビ番組のBD化という使い方は製品単体では行われない。

しかしながら、ビデオカメラやデジカメで撮影したデータの記録には役立つ。カジュアルなデザインの本製品はファミリー層にも受け入れられそうなことから、こうした使い方を考えている人にはライティング可能なBlu-rayドライブを内蔵していることが意味を持つだろう。ちなみに、本製品にはAdobe Photoshop Elements 9とAdobe Premiere Elements 9もプリインストールされており、こうした写真・動画を編集する製品としての役割も意識されているのだろう。

Adobe Photoshop Elements 9/Premiere Elements 9がプリインストールされている