ボディ左肩にある撮影モードダイヤルでは、オートモードのほか、プログラムオート、絞り優先オート、シャッター優先オート、マニュアル、発光禁止オート、シーンモード、ユーザーセッティングモード(U1、U2)の計9モードを選択できる。このうちシーンモードを選んだ場合は、「ポートレート」や「風景」「ペット」「料理」など全19シーンをコマンドダイヤルを回して選択できる。

絞りやシャッター速度は、メインとサブの2つのコマンドダイヤルを回して1/3ステップで調整できる。露出補正や測光モード、ISO感度、ホワイトバランス、画質モードなどは、それぞれの専用ボタンを押しながら、メインコマンドダイヤルを回して調整する。

操作面で新しくなったのは、ボディ前面のマウント部の横に、AFモードボタンを設けたこと。このボタンを押しながら、メインコマンドダイヤルを回すとAFモード(AF-A/AF-S/AF-C)を、サブコマンドダイヤルを回すとAFエリアモードをそれぞれ切り替えられる。

上面左に、撮影モードダイヤルとレリーズモードダイヤルを装備。レリーズモードでは、1コマ撮影や連写、静音撮影、ミラーアップ撮影などを選べる

シャッターボタンの後ろに、露出補正ボタンと測光モードボタンを装備。背面のAE/AFロックボタンの下には、ライブビュースイッチを備える

電源にはリチウムイオン充電池「EN-EL15」を新採用する。CIPA準拠のバッテリ寿命は約1050コマとなる

ボディ前面のFn(ファンクション)ボタンには、ブラケティングの自動連写や、プラスRAW記録、スポット測光簡易設定などの20種類の機能の1つを割り当てられる

このAFモードボタン以外の基本的な操作は、これまでを踏襲する。同社の中級機以上のユーザーであればすぐに把握できるはず。ただ、ボタンやダイヤルの数が多く、その位置がボディ全体に分散している点は賛否が分かれるところ。各設定に専用のボタンやダイヤルを設けているので、いったん覚えてしまえば直感的な切り替えが可能だが、位置がばらばらなので慣れるまでは戸惑いを覚える人もいるだろう。

Fnボタンの下に位置するプレビューボタンにも、Fnボタンと同じく、ファインダー内水準器の表示などの20機能の1つを割り当てられる

ユーザーセッティングモードでは、自分がよく使う設定の組み合わせを登録し、撮影モードダイヤルを回すだけで、瞬時にその設定を呼び出せる

メニュー画面の表示中に、背面のヘルプボタンを押すと、選択中の機能の説明テキストを表示できる

セットアップメニューのAF微調節では、レンズごとの微調節値を最大12本まで登録できる

Fnボタンやプレビューボタンの割り当て機能を変更できるなど、カスタマイズの自由度は高い。また、設定できる機能や設定は非常に豊富で、メニュー画面は多岐にわたる。多機能をすべて使いこなすには、取扱説明書をきっちりと読むことをお勧めする。……つづきを読む