ホンダ技研工業は、電動二輪車「EV-neo(イーブイ・ネオ)」のリース販売を12月24日より開始する。

なお、2010年12月から2011年3月までは、モニタリングリース販売のみ。一般の企業や個人事業主のリース販売は、2011年4月からを予定している。また、「EV-neo」をベースに、大型リアキャリアと、フロントバスケットの装着に便利なブラケットを標準装備して積載性を高めた「EV-neo PRO」も同時に販売する。

リース販売価格は、「EV-neo」が45万4,650円から57万4,350円。「EV-neo PRO」が45万9,900円から57万9,600円。オプションとして、普通充電器が3万3,900円、急速充電器が11万9,700円、接近通報装置が1万9,950円で用意されている。

EV-neo

EV-neo PRO

EV-neoは、重量物の運搬や配達業務などのビジネス用途向けに開発された原付一種の電動二輪車。走行時にCO2を排出しない環境性能と、低回転からのトルクのあるモータの特性を活かし、荷物積載時でも力強い発進性能と登坂性能を実現したという。

同社のハイブリッド車「インサイト」の技術などを応用した自社製ブラシレスモーターと、充放電や急速充電に強く、極低温時にも安定した特性を持つ新型リチウムイオンバッテリーを採用。1回の充電あたりの走行距離は34km(30km/h定地走行テスト値)を実現した。さらに専用冷却ファンを備える新開発のバッテリー冷却システムを装備し、年間を通じた業務使用に備えるという。

新開発の専用急速充電器では、約30分でフル充電(気温25℃環境下)が可能。また、シート下のスペースに格納して持ち運びできる普通充電器は、残量ゼロから約3.5時間でフル充電(気温25℃環境下)が可能。

車体は、荷物を積みやすい広くフラットなリアデッキや、乗り降りしやすいフラットなフロアなど、配達などの業務における使い勝手を考慮して設計された。ボディカラーは、ロスホワイトの1色。時速約28km/h以下での走行時に、歩行者などに車両の接近を知らせする「接近通報装置」がオプションで設定できる。

EV-neoの主な仕様は、全長1,830mm×全幅695mm×全高1,065mm、軸間距離1,250mm、シート高756mm、車両重量106kg、AF71M・交流同期電動機、最高出力2.8kW(3.8PS)/5,000rpm、最大トルク11Nm(1.1kgm)/2,000rpm、バッテリー容量72V-12.6Ah(1HR)、タイヤ:前90/90-12 44J、後100/80-12 56J。EV-neo PROは、全長1,875mm、車両重量110kg。そのほか、主な仕様はEV-neoと同様。