Mini HDMIからの映像出力も可能

さて、まずはハードウェアのチェックをしておこう。液晶パネルは10.1型で、解像度は1024×600ドット。アスペクト比は16:10となる。本体サイズは169×260×13.9mm、重量は約750gとなっており、見た目の印象よりはやや重く感じられる数字だ。

ちなみに、表から見ると黒とシルバーを基調としたiPad風デザインにも感じられるが、背面は黒一色だ。また、液晶パネルは上下左右の中央ではなく、横位置にしたさいにやや上に寄った位置となる。メニューなどのボタンが下に来るように縦向きに利用したさいに、左手で本体を持っても液晶(つまりはタッチパネル)部に触れずに済むという点で、この液晶パネルの配置は好ましく感じられた。

表面はiPad風に見えなくもないが、裏面は黒一色

表面にはこのメニューボタン類と各種インジケータを備える。メニューボタン類はHome、BackとMenuのボタンという、多くのAndroid端末と同じ構成だ。インジケータは電源、バッテリ、無線機能の三つ。無線機能は802.11g/b対応のWi-Fiと、Bluetooth V2.1+EDRをサポート。3G機能は備えていない。

ボタンはHome、Back、Menuの三つを備える。写真からも分かるとおり、この位置にしたさいに液晶が右に寄るおかげで、左手で本体をホールドしても液晶に触れにくいのがよかった

給電を示すインジケータ、バッテリインジケータ、無線インジケータという三つのLEDを備えている

無線機能はWi-FiとBluetooth。3GをサポートしないためかAirPlaneモードを利用できない。航空機内で利用するさいは無線機能の動作に注意を払いたい

各種インタフェースは、メニューボタン類と反対側の短辺側に備えている。Mini HDMIはディスプレイ出力機能を提供する。出力されるのはクローンとなるので、本体とまったく同じ画面をディスプレイに映し出すことになる。

PCとの接続はUSBが用いられるが、スマートフォンで採用例が多いmicroUSBではなく、MiniUSBによるものとなる。

microSDスロットも備える。マウスコンピューターの公式情報では32GBまでの動作が確認されている。内蔵メモリは8GBなので、追加のストレージは必須といえるだろう。

本体には、このほかに電源スイッチ、ボリュームスイッチ、スピーカー、マイクを内蔵している。電源スイッチについてはやや過敏な反応を見せる印象を受け、思わぬところで電源が入ってしまったり、スリープになってしまったりした。もう少し手応えのあるスイッチでも良かったかも知れない。スピーカーは音が籠もる感じは受けたが、このサイズのスピーカーとしては可もなく不可もなくといった一般的なレベルである。

インタフェースはACアダプタのほか、microSD、ヘッドホン出力、mini HDMI、MiniUSBを備える

ボリューム調節ボタンは、ボタンが上にくるよう持ったさいに左上部となる

電源スイッチ。ボタンが上にくるよう持ったさいに右上部にくる位置

マイクは、ボタンが上にくるよう持ったさいに下側にくる格好となっている

このほか、パッケージには充電用のACアダプタが付属する。プラグはユニバーサル対応になっており、試用機には国内仕様のプラグのみが付属していた。ちなみに本製品はUSBからの充電が行えず、必ずACアダプタが必要になる。この点は非常に惜しく感じられる点だ。

付属のACアダプタ。本製品はUSB給電による充電が行えないので、ACアダプタが必須となる

ACアダプタのプラグ部はユニバーサルに対応できるようになっているが、製品には国内向けプラグのみが付属

ただ、液晶輝度を最大にして動画再生を繰り返してバッテリ駆動時間を調べたところ、約7時間50分の駆動時間をみせた。これは公称の8.5時間にかなり近く、メーカー公称の駆動時間はわりとアテに出来る数字ではないかと思う。日中にメールチェックやまばらな間隔でのコンテンツ再生を行う程度であれば、ほぼ一日持つレベルであり、ACアダプタからの充電のみというデメリットを補ってくれるものといえる。