エルピーダメモリは11月11日、32GBのLRDIMM(Load Reduced Dual In-Line Memory Module)のサンプル出荷を開始したことを発表した。

エルピーダが開発した32GBのLRDIMM

同製品は、40nmプロセス採用4GビットDDR3 SRAM2枚を1パッケージに収めたDDP(Double Density Package)を採用することで、32GBの容量を実現した。

LRDIMMはメモリバッファでI/Oバスラインをバッファリング、I/Oバスの負荷を減らすことで、システムの大容量化と高速化を同時に実現するサーバ向けメモリモジュール。従来のRDIMM採用の2wayシステムの場合、DIMM搭載枚数は最大で16枚だったが、LRDIMMを用いた同様のシステムの場合は最大24枚まで搭載することが可能となり、RDIMM搭載システムと比較して、容量は1.5倍となる768GBまで搭載することが可能となる。

また、RDIMMは最大1333Mbpsであったのに対し、LRDIMMでは1600Mbpsまでサポート。電源電圧も1.35Vと1.5Vをサポートする。

さらに、メモリバッファのシンメトリック配置により、高信号品質を確保しているほか、独自のヒートスプレッダを用いることで冷却性能を向上させており、安定動作を可能としている。

なお、同製品の量産開始は2011年第1四半期中を予定している。