ちなみに、筆者はこの新型iPod touchのほか、iPhone 4も所有している。さらにメインの通話用として、auの携帯電話(非スマートフォン)も利用している。つまりiPhone 4はアプリの利用やネットへのアクセスが主な用途であり、iPod touchと用途が重複する。こういった用途では、やはりiPhoneの3G通信は便利。iPod touchでもWi-Fi経由でネットに接続できるが、屋外でネット接続を行うためには公共無線LANサービスなどに加入する必要があり、場所も制限される。
ただし、すでに公共無線LANサービスを利用していて普段の行動範囲にそのサービスを利用できるスポットが多数ある場合や、イーモバイル・モバイルWiMAXなどのサービスでネットへのアクセスを確保できる場合などは、その点が大きな不利にはならないだろう。その場合は、iPhoneと違って継続的な費用負担がない点はメリットが大きい。別の言い方をすれば、Softbankの3G回線を活用するか、イーモバイル・モバイルWiMAXあるいは公共無線LANサービスを活用するかを、純粋に回線の利便性だけで選択できるようになったということだ。
これまで、iPod touchはiPhoneの廉価モデルと見られることも多かった。それはカメラ機能や3G通信に非対応のため、アプリの利用においてiPhoneと歴然とした差があったことが大きい。それがここへきて、カメラ機能の搭載によって1つの差が埋まったことになる。Ratina Display/A4プロセッサ搭載という点でもiPhone 4にまったくひけはとらない。3G通信非対応というのはそのままだが、Wi-Fi環境においては大きく見劣りすることはなくなった新型iPod touchは、これまで以上に活躍の場が増えそうだ。
■試用機の仕様 | |
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iPod touch | |
64GB | |
IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR | |
3.5インチ(対角)ワイドスクリーンマルチタッチディスプレイ(960×640ドット) | |
640×480ドット、動画最大30fps | |
960×720ドット、動画最大30fps | |
リチウムイオン | |
音楽再生最大40時間、ビデオ再生最大7時間 | |
イヤフォン、Dockコネクタ用USBケーブル、クイックスタートガイド | |
W58.9×D7.2×H111.0mm、101g | |
36,800円 |