ヤマハは9日、ネットワークメディアプレーヤー、「NP-S2000」を発表した。発売は11月中旬。価格は20万8950円。

高品位な音楽再生のためのネットワークメディアプレーヤー「NP-S2000」

NP-S2000は、DLNA 1.5に対応した、ネットワークメディアプレーヤー。ネットワークメディアプレーヤーでは、ネットワーク経由で手軽にさまざまなフォーマットのファイルを再生するという製品が多いが、NP-S2000は、音楽ファイル専用のプレーヤー。ドライブを積まないことで振動の影響を受けない、リッピングしたファイルではCDからの読み取り時のエラーが回避されるという、ネットワークメディアプレーヤーの特性を、高品位な音楽再生のために利用するという製品。再生可能なフォーマットは、WAV/FLAC/MP3/WMA/AAC(AACは非プロテクトのみ)。サンプリング周波数は8kHz~96kHz、量子化ビット数は16bit/24bitに対応する。インターネットラジオにも対応しており、その場合の対応フォーマットはMP3/WMA。出力は、アナログのXLR(バランス)、RCA(アンバランス)に、光デジタルと同軸デジタル。

内部の左右対称コンストラクション、全段バランス伝送など、S2000シリーズの特徴的な構造を採用。DAC部分は、バーブラウン社製のPCM1792Aを左右独立で使用。電源部分には、トロイダルコアとEIコアの2つのトランスが使用されており、デジタル回路用/アナログ回路用は完全分離となっている。また、外観も、S2000シリーズに共通の、ヘアライン仕上げのアルミパネル+パーチウッドのサイドパネルというデザインを採用する。

音楽の選曲、再生/停止、インターネットラジオの選局といった操作は、付属のリモコンから行うことができるが、DMC(デジタルメディアコントローラー)にも対応しており、無線LAN環境が調っていれば(NP-S2000自体には無線LANは搭載されていない。LAN端子は、100Base-TX/10Base-Tに対応)、iPhone(3G/3GS/4)やiPod touchを、コントローラーとして使用することも可能だ(App Storeで無償ダウンロード提供される専用アプリケーションの「Network Player Controller」を利用)。また、IE6.0以上のブラウザーからの制御も可能だ。設定と接続のためのソフトウェア「Network Player Search」は、同社のサイトから、無償ダウンロードとなる予定。DLNAサーバーとしては、TwonkyMedia serverのライセンスキーが提供される。