世の中なんでもエコな時代だ。地球に優しい、という高尚な目標を掲げなくても、単純に電気代が安くなればうれしいもの。しかし、だからといって見た目が悪いものや、性能が低いものは使いたくない。そんな人にお勧めなのが、デザインも魅力的で性能も十分ながら、高度な省電力性を実現したベンキュージャパンの21.5型フルHD液晶ディスプレイ「V2220HP」だ。

主な仕様 [サイズ] 21.5型ワイド [表示解像度] 最大1,920×1,080ドット [視野角] 左右170度、上下160度 [輝度] 250カンデラ [コントラスト比] 1000:1 (DCR 1000万:1) [応答速度] 5ms [インタフェース] HDMI×1、D-sub×1、DVI-D×1 [サイズ/重量] W523×H394×D171mm/約3.3kg [店頭予想価格] 24,800円

漆器をイメージしたなめらか & つややかなデザイン

LEDバックライトを採用した液晶ディスプレイには、いくつかの魅力がある。高コントラストによるくっきりとした描画や、消費電力の小ささなどが注目されることが多いが、本体を薄型・軽量化できるというメリットもある。「V2220HP」はそのメリットを存分に活かしたディスプレイだ。

21.5インチワイドサイズと、デスクで使いやすいサイズである本体上部の、最も薄い部分はわずか15mm。ボディカラーが黒なこともあり、非常にすっきりとひきしまった印象になっている。スタンドの脚部分はスリムな1本脚で、ケーブルマネジメント用のホールやフックは存在しない。OAデスクなど上手くケーブルが処理できる環境での設置ならば、そうとうすっきりした雰囲気になるはずだ。

全体を支える台座は、シルバーの縁取りがついた円形だ。これは漆器からインスピレーションを得たデザインということで、中央に向かってゆるやかに窪んだ形状になっている。浅い皿の真ん中から脚が出ているような状態だ。そういう意図では作られていないだろうが、ちょっとした小物置き場として活躍してくれそうでもある。台座部分全体が前に向かってわずかに傾斜していることもあり、置いたものは手前の見える部分に溜まってくれる。ネジやクリップ、アクセサリーをちょっと置いておくのに安心できる。

漆器をイメージした台座。シルバーの縁が少し高くなっている

台座の取り付けは裏側から手回しネジで行う

電源スイッチは右下部分に配置されており、電源を投入すると緑色のランプがつく。輝度調整などを行うためのボタンはフレームの外側にあり、フロントに表示されている文字を頼りに手探りで使う形だ。ボタン中央には突起があるため、触っただけで十分場所は確認できる。使いやすさを損なわない範囲で、すっきりとした見た目を実現した形だ。

電源スイッチは右下、設定用スイッチはディスプレイ下部に配置されている

全体は艶のあるブラックでまとめられており、ロゴを含めたプリント類がホワイト、台座の縁取りがシルバーと落ち着いた配色になっている。ブラックの塗装もギラギラ、ピカピカといった品のない印象のものではなく、漆器をイメージしたというのが納得できる風合いだ。フレームの角は丸く加工されており、背面側は面取りしたような形にされている。あまり角という角がないこともあり、全体的な印象はなめらかだ。

両サイドには何も配置されず、すっきりしている

背面は中央部に向かって緩やかにふくらんでいる。インターフェース部を除いてはっきりとした凹凸はなく、排熱用の穴も存在しない。見た目として後ろ姿がすっきりしているのが魅力なのはもちろん、凹凸が少ない分だけホコリがたまる心配も少ない。緩やかなカーブだからクリーナーでさっと拭くこともでき、見た目の格好良さだけでなく、使う上でのメンテナンスも手軽に行えそうだ。

背面には排熱用の穴がなく、インターフェース類が配置されている