2010年6月1日から5日まで台湾・台北で開催された、世界最大のPC総合見本市「COMPUTEX TAIPEI 2010」。台湾では今年から本格的にWiMAXサービスが開始されたこともあり、通信関連の展示が昨年よりも充実していた。各WiMAX事業者がブースを設置し、サービス内容のアピールや新規加入者獲得のキャンペーンなどを行っていた。

台湾では国を挙げてWiMAXの普及に取り組んでいる。COMPUTEXでも2008年からWiMAX関連の展示会「WiMAX Taipei」が併設されている。今年のCOMPUTEXでは通信・WiMAX関連企業の展示エリアが大幅に拡大されていた。

COMPUTEXメイン会場内ではWiMAX・通信関連の展示ブースがエリアを拡大

WiMAX通信事業者を中心に多くの企業が出展

昨年までのWiMAX関連の出展はハードウェア展示が中心で、通信事業者は提供予定のサービス概要を紹介するに留まっていた。しかし今年は台湾各地でWiMAXサービスが続々と開始されたことから、事業者の展示ブースが際立って目立っていた。

今年1月から台北でWiMAXサービスを開始している「VMAX」は、月額899台湾ドル(約2,500円)の定額プランを提供している。通信速度は下り最大4Mbps/上り最大2Mbps。24カ月契約を条件に料金を半額にする施策や、USBモデムを無料で提供するキャンペーンを実施するなど割安感を前面に出している。WiMAX内蔵ネットブックのラインナップも豊富に揃える点も特徴だ。特にキャンペーン期間中に割引料金で加入した顧客には「終身保証」として、解約するまで割引料金を提供することを確約している。

台北でサービスを最初に開始したVMAXブース

WiMAX内蔵ネットブックを豊富に揃えている