小遣いが少ない、ギリギリの生活。ご多聞に漏れず、筆者も同様である。当然メモ書き程度のもので大まかには処理してきたのであるが、もっと細かく見ていく必要があると常日頃から思っていた。家計簿というのはいつぐらいから存在したのだろうか。調べてみると、いわゆる家計簿が考案されたのは大正時代。女性初のジャーナリストともいわれる羽仁もと子氏によってその原理が構築、31歳の時に"家計簿"の名で出版したという。これが源流となって現代の家計簿文化へと継承されてきたようだ。

現在は平成のデジタル時代である。そもそも数字の計算にはめっぽう強いのがPCであり、家計簿との相性は抜群なのだ。計算はコンピュータに任せて、どのように使ったのかの分析、どのように使うのかの計画に頭をさいたほうがよいのである。家計簿ソフトもそのように設計されている。

今回紹介するのは、テクニカルソフトの「てきぱき家計簿マム7」。20万人対象のユーザーアンケートから完成したという家計簿ソフト。ダウンロード版ほか、いくつかのラインナップがあるがパッケージ版マニュアル付きで価格3,990円。また、同社Webサイトには体験版も設置されている。対応OSは、Windows XP(SP3)/ Vista(SP2) / 7。体験版で作った家計簿データは製品購入後もそのまま利用できる。

ここでは体験版をインストールする。Webサイトからインストーラーをダウンロードしてこれをダブルクリック、説明に沿って進んでいくとインストールは完了する(図1/2)。途中、テンプレート選択画面が出てくるが、ここでは標準を選択する(図3)。テンプレートによって、費目が変わってくるが後に環境設定画面で変更することも可能だ。次の画面(環境設定画面)で開始日、開始現金残高などを入力して[閉じる]ボタンをクリックするとメイン画面が開く(図4/5)。

図1 Webサイトで「てきぱき家計簿マム7 体験版」をクリック

図2「mom7setup.msi」を保存し、ダブルクリックするとインストールがはじまる

図3 テンプレート選択画面があるが、ここでは標準を選択する。テンプレートで費目などデフォルトの設定が変わる

図4 環境設定画面、ここではデータタブの開始現金残高、使用開始日、起動パスワードなどを記入して下の[閉じる]ボタンを押す

ポップでわかりやすいアイコンが目を引く。左から右へと時系列に流れ、収支項目を入力していくと様々な角度から家庭の収支状況のデータを瞬時に反映する。項目はあらかじめ細かく一番左のフォルダ型のアイコン、その下の項目と準備されているが、各セルをダブルクリックして収支を入力する際に新規項目も立てられるなど柔軟な設計になっている。

図5 メイン画面。左から右へと時系列、縦に項目別に金額を記入していく