Texas Instruments(TI)は5月6日、同社の「Burr-brown」オーディオラインナップを拡張する新製品ファミリとしてJFET入力オペアンプ「OPA1641」「OPA1642」「OPA1644」の3製品を発表した。いずれもすでに提供を開始しており、1,000個受注時の単価(参考価格)は0.95ドルからとなっている。

JFET入力オペアンプ「OPA1641」のイメージとブロック図

1チャネル内蔵品がOPA1641、2チャネル内蔵品がOPA1642、4チャネル内蔵品がOPA1644と成っており、3製品ともに、1チャネルあたり1.8mAの静止電流を提供することから、オペアンプを多チャンネル必要とする放送用スタジオ装置、アナログおよびデジタル方式のミキシング・コンソールならびにハイエンドのA/Vレシーバーなどの高性能オーディオ回路をはじめ、プロフェッショナル・オーディオ向けの各種アプリケーションにおける低消費電力、低発熱を実現する。

3製品のFET入力回路は、入力バイアス電流2pAを実現。これにより、高いソース・インピーダンスが必要なアプリケーションでも高い選択性を提供することが可能となる。

また、5nV/√Hzのノイズ特性および、1kHzで0.00005%の歪み特性を実現しており、高ゲインレベルでも高いSNR(信号-雑音比)を保つことが可能だ。

さらに1.8mA/チャネルの静止電流によって、消費電流の増加なしで、複数チャネルのサポートが可能となっている。