日本でもエリア拡大と高速性から話題になっているWiMAXサービス。海外でもWiMAXを提供する国が少しずつ増えている。2010年3月にCTIA Wireless 2010が開催されたアメリカのラスベガスでも現地事業者からWiMAXサービスが提供されている。今回、現地で利用できるWiMAXレンタルサービスの使い勝手を試してみた。

WiMAXをラスベガスでレンタル

アメリカでのWiMAXサービスは2010年4月現在、Clear Wireが「Clear」のブランド名で提供している。Clearはアメリカの各都市で提供されており、ラスベガスでは昨年からサービスを開始し、いくつかの企業が非居住者向けにClearの端末とサービスをパッケージにしたレンタルサービスが提供されている。今回、Cheetah Wirelessの定額サービスを利用してみた。

Cheetah WirelessのWiMAXレンタルサービス

Cheetah Wirelessのレンタル申し込みは、オンライン予約サイトから行う。レンタル内容は「USB端末」「USB端末とWi-Fiルーターのセット」「据え置き型端末」の3種類。料金はUSB端末の場合で1日あたり13.99ドル。1日目はレンタル料が無料になるので、3日間利用すると支払額は2日分のみとなる。ラスベガスはホテルのネットサービスが有料のことが多いのでこのレンタルサービスを借りたほうが安上がりになる場合もある。

オンライン予約時には氏名と住所、また宿泊先のホテルを記載する。これは端末が基本的にホテル配達となるためで、宿泊先を記入しておけばチェックイン時にすぐに受け取ることができるというわけだ。また料金支払いはクレジットカードで、記入欄にはカードの登録住所としてアメリカの州を選ぶようになっているが、無視して日本の住所をそのまま書いても受け付けてくれる。

ラスベガスで定額インターネット接続

ラスベガスのホテルにチェックインした際、荷物のことを聞いてみると確かに届いていた。なお、今回泊まったホテルでは荷物の受け取りはフロントではなくビジネスセンターだった。今回、USB端末とWi-Fiルーターのセットをレンタルしたのだが、受け取った荷物の中にはClearのロゴの入った端末がそれぞれ入っていた。

USB端末とWi-Fiルーターのセット

両者を接続、電源をいれ緑ランプがつけば利用可能

さっそくホテルの部屋で利用してみた。まずはWi-FiルーターにUSB端末を接続してから電源をONにする。USB端末とルーターのインジケーターランプが両方緑色に点灯すればWiMAXネットワークへの接続が完了だ。赤いランプが点灯しネットワークに繋がらないこともあったが、その場合は数分放置し、何度トライすれば繋がってくれた。

次にPCから無線LANのアクセスポイントを探すとWi-Fiルーターが見つかるので接続する。PCでブラウザを立ち上げるとルーターのログイン画面が出るのでルーター裏に表示してあるパスワードを入力すれば無事PCからネットにアクセスできるようになる。

PCとルーターを接続後、ブラウザを立ち上げる

パスワードはWi-Fiルーター背面に記載