さて、最後は3DMarkのみとなるが、RadeonとGeForceを入れ替えた場合、そして最近登場したドライバ1.5.1でのスコアをグラフ化してみた。まず、RadeonとGeForceを入れ替えた場合、3DMark 06に関してはほとんどスコアは変わらないが、3DMark Vantageに関してはPhysXが利用できなくなるためスコアを落としている。このPhysXが使えなくなる点から推奨されていないのか、と思ったのだがテストを進めるとそうではないらしいことに気づいた。World in Conflictでは画面が乱れ、ストリートファイター4でも画面にちらつきが生じるなど、GPUの順序を入れ替えるだけで明らかに挙動が異なる。ここはプライマリにGeForceを挿すのが無難なようだ。また、ドライバ1.5.1は一段スコアが低い傾向にあるが、これはドライバ1.4.1と同じ傾向である。Radeon HD 4000シリーズを搭載した環境では引き続きドライバ1.3.1がベストパフォーマンスということになる。

確かにパフォーマンスはアップ

3DMarkの2つのテストを見る限り、Big Bang-Fuzionは確かにGeForceとRadeonを共に利用することでスコアを向上させているようだ。ただし、歯がゆい思いもある。対応タイトルリスト外のタイトルも含むので、ある程度仕方ないが、今回のゲームベンチで効果が見られたのは1タイトルのみ。Radeon HD 4000シリーズではドライバ1.4.1を選ぶとパフォーマンスが低下し、ドライバ1.3.1では対応タイトルが少ないというジレンマがある。

Radeon HD 5000シリーズに買い換えれば、という方法もあるがLucid Hydraのセールスポイントのひとつは「過去のグラフィックスカードも生かせる」だったはずである。現時点ではRadeonの世代ごとにドライバが分かれるわけだが、これが統合できるのであればベストだろう。ここ2ヶ月で1.3.1から1.5.1へと、Lucidのドライバ開発ペースは決して悪くない。この調子でドライバの完成度が高まっていく、対応タイトルが増えていくことを期待したい。