PC業界において新しい技術が登場すると試したくなるのがいわゆる「ヒトバシラー」。まぁ、今回の製品はそこまで人柱ちっくではないのだが、MSI「Big Bang-Fuzion」を取り上げる。先日、"マザーボードの殿堂"で基本的なスペックは紹介したが、Lucid Hydraチップを搭載することにより既存の概念を覆すRadeonとGeForceの協調動作が可能となるというのは興味深い。そして肝心のパフォーマンスは気になるものだ。
Xモードにフォーカスしてパフォーマンスをチェック
Big Bang-Fuzionの基本スペック等はこちらの記事を参考にしていただくとして、今回はいきなり「Xモード」のテストに入りたい。
ベンチマークの計測にあたり用意したパーツは、CPUがIntel Core i5-750(2.66GHz)、メモリがDDR3-1333メモリで2GBモジュール×2枚、グラフィックスカードは混載を試すためのATI Radeon HD 4870カードにASUSTeKの「EAH4870/HTDI/1G」、NVIDIA GeForce GTX 280カードにMSIの「N280GTX-T2D1G-OC」、そしてOSにはWindows 7 Ultimeteの32bit 日本語版を用意した。
なお、OS選びについてはひとつ注意点がある。Bing Bang-FuzionのXモードは、現在Windows 7環境下でなければ動作できない。Windows Vista以前のOSを使用中のユーザーがBig Bang-Fuzionを試す場合、アップグレードが必要になる。一方でWindows 7であれば、32bit/64bitどちらもサポートされている。