興奮冷めやらぬまま、『海龍式「顔相占術」』制作に込めた思いをお三方から伺った。

――――このアプリ誕生に至った経緯は?

海龍氏 私は以前から「新たな占いのあり方」を模索していたんです。占い人口は現在800万人いると言われていますが、そのうち500万人は雑誌やテレビなどの色々な媒体でさまざまな占いを流動的に試している人です。そんな500万人が満足できるような占いを提案するには、今までの「読ませる占い」から「見せる占い」に変えていく必要があると感じていました。そこで今回、モーションポートレートさんの顔解析技術を組み合わせたらどうかと考えたんです。

――――ハイテク技術と九星気学という異色のコラボを進めていく上で大変だったことは?

川村氏 実はもともと占いには全く興味がなかったので、理解するのに時間はかかりました。またiPhoneユーザーも20~30代の男性が多く、占いに関心がある人は少ない――だからどうアプローチしていくべきか悩みましたね。ただ、先生はとても面白い方で、出してくださる提案も素晴らしい。お陰で自然と占いの世界に溶け込むことができたし、貴重な仕事ができたと思っています。

――――占いに関心がない人に訴求するために気を使ったところは?

児玉氏 既存の占いアプリは少し怪しげなデザインのものが多かったので、それらとは一線を引き、ポジティブな印象に仕上げました。特にこだわった点は『日本らしさ』です。いずれは、日本におけるひとつの占いのスタイルとして、世界にこのコンテンツを提案していきたい……そう願っているんです。ですから、デザインや音楽など随所に日本の風情を散りばめてみました。

――――このiPhoneアプリをユーザーにどう活用してほしい?

海龍氏 このアプリはゲーム的要素やエンターテイメント性が強いので、一人ではなく誰かと一緒に楽しんでいただけたらいいですね。例えば、最近の男性って素敵な女性をみかけても声をかけないでしょ。昔はチャンスと思ったらすぐにアプローチしたものだけど。でもこのアプリがあったら女性を楽しませることができるし、話しかけるキッカケになる。占いをツールに世の男性がより積極的になってくれたらいいのですが(笑)。

川村氏 海龍先生のおっしゃるとおり、このアプリをコミュニケーションツールとしてどんどん利用していただけたら嬉しいです。我々が作るアプリをよく自分たちで『モテアプリ』って呼んでいるんです(笑)。人に見せたらネタになるし盛り上がるでしょ? この占いアプリも「究極の飲み会ツール」として活用してもらえたらと思います。

児玉氏 朝にチェックして、その日の「活力」をチャージして欲しいです。この占いは5種類の鑑定結果に2千種以上のコメントが付きます。飽きることなく毎日楽しんでいただけると思います。ユーザーそれぞれが、生活スタイルや個性に合わせた活用方法を見つけてくれたら嬉しいです。

――――『海龍式「顔相占術」』の今後は?

川村氏 まずは様子をみて、それから随時アップデートを考えています。いずれはこのアプリを発展させて「相性占い」なんかができるアプリも作ってみたいですね。色々な可能性が考えられ、これからが楽しみです。

海龍氏 私のような一占い師が、世界を代表する企業の技術者と手を組めるということは本当に素晴らしいことであり、感謝しています。この企画をきっかけに占いとハイテクノロジーとのコラボレーションを活性化させ、世界に広めていくことができれば嬉しいですね。

iPhoneアプリ『海龍式「顔相占術」』によって、占いと最先端技術との融合が実現され、占いの新たなスタイルが提案された。日本の占いが「究極のエンターテイメントツール」として世界に発信される日も、そう遠くはないようだ。