続いて日本における取り組みについて、日本エイサーのマーケティング部マーケティングコミュニケーション課・瀬戸和信マネージャーが説明した。
まず、2009年の総括に触れた瀬戸マネージャーは、「エイサーは全世界で2位になり、日本でも注目されるようになったという点で、2009年はエイサーにとって重要な1年だった」と前置きし、「日本におけ市場シェアは6%、コンシューマPCにおいては9%。瞬間的には12%のシェアとなった。Netbookの貢献が大きく、当社の出荷構成比では35%をNetbookが占めた。また、ポストNetbookとされるCULV対応のノートPCが、国内で27%のシェアをとり、第2位となった。さらに、液晶ディスプレイでは日本で一番販売したメーカーとなり、初めて、過去10年でナンバーワンになった外資系ベンダーとなった。そして、日本国民の2.3人に1人がエイサーを認知している」とした。
2010年の施策については、「エイサーは、モバイルコンピューティングストラテジーを展開しているが、その考え方に日本独自のものを盛り込んでいく。10.1型以下のNetbookに引き続き力を注ぐほか、ポストNetbookとなる11.6型~13.3型のライトノートを強化することで、Netbookからライトブックに流れる人が増加するだろう。そして、2010年は、日本において主戦場とな15.6型以上のホームノート市場に本格的に踏み込む。この動きを2010年の前半に加速させ、後半にはスマートフォンについても製品を投入する」とした。
Netbookについては、2009年において全世界で36%のシェアを獲得し、3人に1人がエイサーのNetbookを利用していることや、2位と2倍以上の差がついていること。また日本においては、17%のシェアを獲得し、2位となっていることを示し、「Netbookは、市場の拡大、加速に寄与し、買い換えや買い増しといった既存製品を補完する市場を創出した。また、PCへの接触時間を拡大し、身近に感じていただくという効果ももたらし、PCのパーソナル化を進展させた。今後、この動きは、スマートフォンへと発展し、さらにポストNetbookの存在を気づかせるものになる」などとした。
また価格戦略については、「Netbookの分野では、他社とほとんど差がないが、ライトノートの分野では2倍以上も平均単価の差がある。エイサーを選べば2台買える計算になる。他社の平均単価が高い部分には、プレミアムモデルという要素があるが、モバイルシーンでそこまでの機能が果たして必要なのかという点がエイサーの提案になる。また、今後当社が日本で本格化させるノートPCでは、一見すると当社が最も安い。しかし、世界の市場でみれば各社とほぼ同じ価格であり、世界の標準価格にあわせればこの価格となる」などと説明した。