年頭所感

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

新しい年を迎えるにあたり、本年の抱負と取り組みについて述べさせていただきます。

2009年も大変厳しい経済環境が続き、「New Normal(新たな基準)」と呼ばれる新たな局面に入った年でした。市場は、"新たな基準"のもと、今後しばらくはIT投資や消費を控える傾向が続くものと想定されます。そのような状況において、弊社では、全社一丸となって、弊社の製品やサービスを通して、企業のお客様やパートナー様の生産性向上、トータルコストの削減や競争力強化、および個人のお客様のデジタルライフの推進の支援を目標に掲げ、その目標を「必達」することに取り組んできました。 2010年も、この取り組みを継続し、お客様やパートナー様とともに「飛躍」し、弊社自身も新たな成長を目指していく所存です。

昨年は多くの新製品・サービスを市場投入させていただきました。その代表的な製品が、Windows 7です。幅広い市場の声を開発工程において反映した結果、完成前から個人ならびに法人のお客様から高いご評価をいただき、多くのパートナー企業様とともに市場投入ができました。おかげさまで、発売後の売れ行きも予想以上に好調で、PC関連市場全般の活性化にもつながっています。本年は、個人のお客様に加えて、法人のお客様の情報基盤として本格的な導入を推進していただくべく、技術情報の提供やサポート体制の充実など、さらに取り組みを加速させていきたいと思います。

また、「クラウドコンピューティング」という言葉が一気に注目を浴びる中、弊社では、「3スクリーン+クラウド」というビジョンを発表させていただきました。これは、 PC、携帯電話やTVなどの多様なデバイスを、サーバーやサービスなどでシームレスに接続し、統一したエクスペリエンスを提供するという考え方です。本年は、クラウドコンピューティング向けプラットフォームWindows Azure や、PCに加えてモバイルやブラウザでも動作する最新版のオフィス製品Office 2010の投入、さらには様々な企業と新たなパートナーシップを構築することで、法人のお客様のみならず、一般のお客様にとっても最適な選択肢を、ソフトウェアとサービスの双方の利点を組み合わせたソリューションを通して提供します。本年を弊社にとっての「クラウド元年」とするべく、様々な活動を展開していきます。

法人のお客様への支援や、産学連携および日本発のイノベーションの創出を目指し、「マイクロソフト大手町テクノロジーセンター」を昨年10月に設立しました。本年、本センターでの活動を本格展開することで、パートナー様との協力関係の拡大を通して法人のお客様を幅広く支援すること、さらには産学連携やITベンチャー企業向け支援活動を強化していきます。また、引き続き政府・自治体・教育機関、NPOなどとも密接に連携することを通して、日本において責任ある企業市民として事業展開を行い、真に日本に根付いた信頼される企業を目指します。

本年も、一層のご支援、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。