KMD&NUS~幼児向けSNS「PETIMO」

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)とシンガポール国立大学(NUS)の研究グループが発表していたのは幼児向けSNS(Social Networking System)「PETIMO」。

子供の手の平サイズのPDA端末がキーデバイスとなっており、これを活用して利用者同士がメッセージを交換したり、ミニゲームを楽しめるようになっている。SNSに置いて最重要視されるフレンド登録については、実際に現実世界側にて、各ユーザーの手乗り端末同士をくっつけてキスさせないと行えない仕組みを採用している。幼児向け……ということで、ネットを通して見知らぬ人と無意識に友達にならないよう、フレンド登録は実際に会った人とでないと行えないようにしているわけだ。手乗り端末をホストPCとBluetooth接続してログインすれば、PETIMOのバーチャルワールドで友達と遊ぶこともできる。

「はたして幼児にSNSとバーチャルワールドを訴求することに意味があるのか」という議論はあるが、新しいSNSの形としてはとてもユニークだ。

手乗りPDAを携帯電話に置き換えれば、大人向けSNSにも応用が利きそうなシステムだといえよう。

幼児向けSNS「PETIMO」のシステム概念図

手乗り端末。PETIMO参加者は一個ずつこれを持つことになる

参加者同士の手乗り端末を向かい合わせてキッスさせることでフレンド登録が完了

PETIMO参加者が集うバーチャルワールド