最新DAWソフトや音楽ツールを五感で体験 -音楽イベント「IMSTA FESTA」

音楽ソフトウェア業界の利益を代表する全世界的規模の非営利団体であるInternational Music Software Trade Association (IMSTA)は、12月12日と13日の2日間、都内にて、音楽イベント「IMSTA FESTA」を開催した。

本イベントは、最新ミュージック・ツールを五感で体験できる音楽イベント。違法コピーの需要を減らすためにエンドユーザーの啓蒙活動と共に、その趣旨に賛同する出展各社が最新音楽制作ソフトやハードウェア、各種ツールなどの展示や解説を行った。また、インストラクターや専門家によるバリエーション豊かなセミナー/デモンストレーションなども催され、多くの来場者で盛りあがった。それでは、最新ソフト&ハードが勢揃いしたイベントから、気になる製品をピックアップし、紹介していこう。

エムアイセブンジャパン

エムアイセブンジャパン・ブースでは、先月、販売が開始され話題を呼んでいるAbleton Live用コントローラー「Launchpad」や、従来のDAWとは一線を画すレコーディング・ソフト「Record」などのソフトウェア製品に加え、年末発売予定の「Tom Oberheim Synthesizer Expander Module(SEM)」を展示。懐かしくも新しいOberheimサウンドはもちろんのこと、ホワイトのボディーに黒いノブのコントラストは、Oberheimの「4-Voice」や「2-VOICE」を彷彿とさせるデザインで、アナログシンセファンには堪らないところだろう。

メディアインテグレーション

メディアインテグレーション・ブースは、コンポーザー/プロデューサーのみならずギタリストなどにも人気のSpectrasonicsによるベース音源「Trilian」などを展示。Trilianは、アコースティック、エレクトリック、シンセベースなど幅広くハイクオリティーなサウンドをカバーすると共に、リアルな演奏表現を可能になるアーティキュレーションを備えるソフトウェア音源。また、ピアノの各部位のふるまいをモデリングすることによって音を生成するMODARTT社のピアノモデリング音源「Pianoteq」の新しい上位版である「Pianoteq PRO」にもユーザーからの注目が集まっていた。

メディアインテグレーション

ミューズテクス・ブースでは、MOTU社のFireWire/USB2.0兼用モバイルオーディオインタフェース「UltraLite-mk3 Hybrid」を展示。12月23日に発売予定の本製品には、USB 2.0端子(AC電源接続が必須)、およびバスパワー対応のFireWire 400端子、さらにオンボードDSPミキサー/エフェクトが、同社の製品の中でも最もコンパクトというボディーに凝縮されている。同社最新の技術を投入し開発され、音質を犠牲にしない究極のダウンサイジングが施されているとのこと。なお、非常に好評のため、年内に確実に入手したいユーザーは、店頭での予約が必須とのこと。

DJ-Techジャパン

DJ-Techジャパン・ブースでは、ホームDJにも最適な「DJ Mouse DeckadancEdition」や「iMix Total Pack」など、多数の新製品と合わせて、今後登場予定となっている製品も参考出品された。中でも注目は、ギターエフェクトを搭載したiPod用レコーダー「Jammin」と、セパレートタイプのコンパクトコントローラー「101」シリーズだ。Kontrol DJ社によりデザインされたパッド&ミキサーの「MIX-101」を皮切りに、続々とラインナップが拡充されるという本製品では、最大8台までの連結接続も可能とのこと。今後のシリーズ新製品については、2010年に順次発売予定とのこと。

ベスタクス

ベスタクス・ブースには、より簡単に音楽やDJプレイを楽しめるMac専用USB MIDI&オーディオコントローラー「Spin」と、iTunesとシームレスかつ高度にインテグレーションするデジタルDJソフト「djay 3.0」を組合わせたシステムなどが展示された。USBケーブル1本接続するだけでスクラッチやミックスをはじめとするすべてDJプレイを手軽に実現でき、DJプレイなどにはあまり縁のない一般ユーザーにも強くアピールする製品となるだろう。なお、Spinは基本的にMacのみの対応だが、アプリケーションのMIDIマッピング機能等を活用することで、PCでも使うことが可能だ。