米Microsoftの2010年度第1四半期(2009年7-9月)決算は、IT支出低迷の影響で3四半期連続の減収減益となったが、消費者需要の回復とコスト削減効果からアナリストの予測を上回る利益を計上した。

7-9月期の売上げ高は129億2000万ドルで前年同期比14%減。営業利益は44億8200万ドル(前年同期比25%減)、純利益は35億7400万ドル(同18%減)、薄化後1株あたりの利益は0.40ドル(同17%減)だった。

事業部門別の売上高を見ると、Windows & Windows Live部門が26億2000万ドルで前年同期比39%減。サーバ/ ツール部門は34億3400万ドルで同1%増。Office製品を扱うMicrosoft Business部門は44億400万ドルで同11%減。Xbox 360やZuneを含むエンターテインメント/デバイス部門は18億9100万ドルでほぼ横ばい。オンラインサービス部門は4億9000万ドルで同6%減だった。

厳しい数字が並ぶが、個人向けのWindowsとXboxが事前の予想を上回る売上げに達しており、これまで慎重な姿勢をくずさなかったMicrosoftも消費者需要が力強さを取り戻しつつあるのを認めている。対照的に法人市場ではリフレッシュ・サイクルの兆しが見られないという。「Windows 7」に対する予想以上の関心の高さに期待しながらも、2010年まで法人需要の低迷が続く見通しを示した。