日立アプライアンスは6日、同社独自の「風アイロン」機能を進化させるとともに、高い洗浄力や省エネ性能の向上、家庭用洗濯乾燥機(洗濯9kg・乾燥6kgクラス)において節水No.1も達成したドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル風アイロンビッグドラム」の「BD-V3200」および「BD-V2200」を10月中旬から発売すると発表した。

いずれもオープン価格で、洗濯容量10kg、乾燥容量6kgのBD-V3200の推定市場価格は30万円前後。洗濯容量9kg、乾燥容量6kgのBD-V2200の推定市場価格は26万円前後。どちらにも左開きモデルと右開きモデルが用意されており、カラー展開はBD-V3200がシャンパンとパールホワイト、BD-V2200がライトグレーとライトベージュの各2色。

「BD-V3200」シャンパン(左)、同パールホワイト

「風アイロン」は、高速風の力で衣類のしわを伸ばしながら乾燥させる機能。同製品では風速を時速約300kmに変更して衣類の温度を約60度以下に抑えることで、熱に弱い衣類の縮みや変形を抑えつつ、そのまま着られる仕上がりを目指している。

また、3つのセンサーを搭載し洗浄力を高める「センサービックドラム洗浄」を採用。外槽下部に配置した新開発の「3D加速度センサー」や「布量センサー」が衣類の質や量を検知し、「回転数センサー」によりドラムの回転速度をコントロールすることで、「ビッグドラム」のたたき洗いする力を強めて汚れをしっかり落とすとのこと。

運転時に発生する熱を回収して衣類の乾燥に再利用する「ヒートリサイクル乾燥」方式も改良され、乾燥風路が新設計されている。さらに、ドラムが低速回転する洗い時と高速回転する脱水時で回路を切り替えて運転できる新型高性能2ステージDDモーターを新たに搭載。乾燥時には外槽とドラムをより乾燥に適した角度に起こす「ドラム姿勢制御」も採用され、これらの技術によって消費電力量が低減されている。

節水については、水を循環させて少ない水で洗える「循環ダブルシャワー」や、水を衣類にかけながらドラムを回転させて、遠心力で洗剤を取り除く「回転スプレーすすぎ」を採用することで、使用水量の低減を図っている。BD-V3200の洗濯10kg時の標準使用水量は72L、洗濯~乾燥6kg時の標準使用水量は約55L、BD-V2200では洗濯9kg時で65L、洗濯~乾燥6kg時で約55Lとし、洗濯9kg・乾燥6kgクラスの洗濯乾燥機で、洗濯時、洗濯~乾燥時とも節水No.1を実現したという。

なお、「ビットドラム」シリーズの「BD-V1200」も同時発売される。こちらは洗濯容量9kg、乾燥容量6kgで、カラーはピュアホワイトのみ。価格はオープンで推定市場価格は19万円前後。